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トランプ前大統領「逮捕前夜」NYの様子/トランプタワーとマンハッタン刑事裁判所の前にはバリケード設置

動画はこちらからhttps://youtu.be/_QbAzctyNf8

ドナルド・トランプ前大統領の側近や弁護団は、トランプ氏が起訴される可能性に備えてきましたが、万が一そうなった場合、トランプ氏が「自首を拒否した場合にのみ逮捕される」ことになると明らかにしました。
報道ソース
https://www.nbcnewyork.com/news/local/nyc-readying-for-possible-trump-indictment-this-week-security-preps-underway/4163355/

先週、トランプ氏が、性的関係を主張するポルノ女優への、口止め料の支払いを調査している大陪審によって起訴される可能性があると自身のSNSで支持者らに抗議を呼びかけたため、大規模なデモが予想されるマンハッタンの二箇所にバリケードが設置され始めました。

NBCの報道によると、
ニューヨーク市警は20日(月曜日)、トランプタワーとマンハッタン刑事裁判所の二箇所に、鉄製の頑丈なバリケードを設置し始めました。法執行当局によると、NY市警が月曜日と火曜日に目を光らせるのは、知名度の高い二つの場所のうちの1つだと思われるということです。

① トランプタワー前
今日の午後5時過ぎに実際に行ってみたのですが、NY市警当局がバリケードを設置し始めていました。6、7人のの抗議活動者らがプラットカードを掲げているだけで、トランプさんのそっくりさんが「ゴム」を被って、観光客と記念写真を撮っていました。

もしトランプ氏が
逮捕された場合、地下駐車場から直接マンハッタンの刑事裁判所へ移送されるため、大半のメディアは裏口で待機していました。

TwitterなどのSNSには、トランプタワー前に、熱狂的なトラ支持者らのキャラバン隊がクラクションを鳴らしている映像や画像が多く投稿されていますが、実はこれ2020年の時のものです。
実際にこのようなことは起きておりませんので、
ディープフェイク画像に騙されないよう注意したいものです。

②マンハッタン刑事裁判所前
実は現在、多くのメディアがすでにここに待機しています。もしトランプ氏が身柄を拘束されて移送された場合、ここマンハッタン刑事裁判所の地下にある留置所入れられ、裁判を受けると言われています。
多くのメディアは、このように前夜から場所を陣取って刑事裁判所前でその時を待っています。

ちなみに、このマンハッタン刑事裁判書の住所が、100 センターストリートで、飲酒運転や悪質な交通違反、ドラッグ使用などで逮捕された際に、最初に送られる裁判所です。
とにかく犯罪の多い街ですので、自分の裁判の番が車で、平均で三日間は留置されることから、NY市民が出来れば行きたくない場所の一つと言われています。

実はNYサバイバル、昔、アシスタントをしたジャーナリストの先生が、レンタカーで酒気帯び運転で捕まった時も、この裁判所の地下留置場に送られていまして、裁判所弁護士さんと一緒にここへお迎えにあがったのを思い出します。
弁護士さんに2000ドル、保釈金に2000ドルほどかかったと記憶していますが、糖尿病の持病を持つ作家先生を保釈するのに二日間もかかりました。お水やお薬を差しいれ出来るのは、弁護士さんだけだったので、それだけでも非常に助かりました。

弁護士さんの話によると、うちのボスは、留置所の大部屋で、大の字になって寝ていたそうで、地元のギャングも「お前さん、いい身なりして随分と度胸あるじゃないか」と言われたそうです。

とにかく、1日に何百件以上もの軽犯罪を含む刑事裁判があるので、傍聴席に座って半日以上待たされました。
他の容疑者が、パーカーにゆるいズボン姿といった、だらしない服装で出廷してきたのが印象的でしたが、
うちのボスは、背広にネクタイ姿でピシャっと法廷に立って、素直に罪状を全てを認めたので、2日目で保釈となりました。建物内には、保釈金を支払う「窓口」があり(免許センタみたいな感じ)そこで現金で保釈金をお支払いして、外に出たときは、体がヘナヘナして涙が出そうでした。

ですので、トランプ氏がもし逮捕され、ここへ移送されたとしても、保釈金を支払えば(いくらかは人よるようですが)、3日以内には外に出られますので安心してください。
ただその間、留置場に入って行く姿が全世界に放送されるというのが痛々しく
感じます。

話がそれましたが、NBCなどの主要メディアは、なんとも意地の悪い報道をしています。

トランプ氏の弁護士や報道官が、検察からは特に何の連絡もないと言っているにもかかわらず、トランプ氏が自身のソーシャルメディア(True Social)に「私は21日火曜日に身柄を拘束される。抗議しろ」と支持者らに呼びかけたと。

トランプ氏のメッセージは、検察からの正式な発表を先取りし、彼の一部熱狂的な支持者層からの怒りを喚起するために作られたようだとNBCが報じています。

実際、トランプ氏の呼びかけから数時間のうちに、トランプ陣営が選挙運動資金を支持者らから調達し、議会の有力な共和党員や、次の選挙に立候補する予定の候補者、そして、寅氏の潜在的なライバル候補者までもが、彼を擁護する声明を発表しています。

2024年の大統領選の候補であるトランプ前大統領は、その後に投稿した記事で、単に自分の法的危機について抗議するよう忠誠心を鼓舞するだけでなく、現在のバイデン政権に対して、大文字で激しい怒りをぶつけ、アメリカ国内で内乱の可能性を提起しているとNBCが報じました。

「IT'S TIME!!!」(今がその時だ!)
「もうこれ以上、許せない。私たちが黙って見ている間に、彼らは私たちの国を抹殺しているのです。
私たちが黙って見ている間に、彼らは私たちの国を殺している。私たちはアメリカを救わなければならない」

これらの発言は、2021年1月6日に、ワシントンDCの連邦議会議事堂で起きた暴動の直前に、彼が使ったレトリックを、予断を許さない形で想起させた。
あの日、ワシントンでの集会で、当時の大統領だったトランプ氏の演説を聞いた直後、彼の支持者は国会議事堂に行進し、民主党の売電のホワイトハウス勝利の議会認証を阻止しようと、建物のドアや窓を壊し、警官が殴られて血だらけになりました。

あの日を生々しく思い出しますね。誰かが扉を開けて招き入れている様子が撮影された映像が、まだ頭に焼き付いています。

NYのアルビン・ブラッグ地方検事は、元ポルノ女優との口止め料の捜査で、告発を視野に入れているとみられ、最近、トランプ氏に大陪審での証言の機会を提供しました。
そのため、地元のNY市の警察当局は、前例のない前アメリカ大統領の訴追による治安への影響に気を引き締めています。

トランプ氏の支持団体の一つである「ニューヨーク・ヤング・リパブリック・クラブ」は、マンハッタンの非公開の場所で、抗議活動を行う計画を発表し、トランプ氏の別荘「マー・ア・ラゴ」で、法執行機関に対し武装対決するよう求める一部の過激な支持者らの扇動的な投稿がソーシャルメディア上に上がっています。

100センターストリート「マンハッタン刑事裁判所」と、その周辺の潜在的なデモの計画について議論するために、法執行機関は予備的なセキュリティの強化を実施しているということです。

関係者によると、今回の省庁間の協議と計画は、実際に「告発」がなされていないため、予防的なものであると強調しています。
関係機関には、ニューヨーク市警、ニューヨーク州裁判所職員、米国シークレットサービス、FBIの合同テロ対策本部、マンハッタン地方検事局などが含まれると当局者は述べています。

数日中に起訴される可能性を見越して、月曜日には各機関間のセキュリティ会議が行われたということです。

NBC Newsは、これらすべての機関にコメントを求めたが、いずれもコメントを拒否している。

ということで、実際に「逮捕劇」があるかどうかも、現時点では定かではないようです。前大統領がポルノ女優に不倫の口止め料を支払ったという、なんとも言い難い「小っ恥ずかしい事件」で、トランプ氏が、交通違反等の犯罪で留置されるあの裁判所に連行される姿は、あたかもゴルゴダの丘へ連行されるイエス・キリストの姿と被り、キリスト教の福音派の支持者ら支持率を伸ばすとの見方もありますが、果たして、
明日21日火曜日、どうなることでしょうか。

状況の推移を見守りたいと思います。

ちなみに、N鯖のジャーナリストの先生、日本から来た知人を車で案内している時に急にトイレに行きたくなって、バーに立ち寄って一口ビールを飲んでしまった
ということです。
マンハッタンには、トイレできる場所って、ほとんど限られていまして、どこかのお店などに入らないと、トイレすら難しいんです。
バーに入ってトイレを借りた際、何も注文しないのは悪いと思って、ビールを一杯注文し、一口だけ飲んで、車に戻ったあと、検問にかかり、検挙されてしまいました。

もちろん、酒気帯びには変わりなく、法に違反したことは許されませんが、日本ならば罰金や免停等で済むものが、NY市では、留置場送りになったり、
「辛い、死にたい」と公衆の面前で言っただけで、強制的に病院送りになりますので、アメリカの法制度は非常に極端な側面があるのも事実です。

日本とは「法の仕組み」がかなり異なる点があり、また州によってすら、かなり違いがありますので、特に公職にある人は、不倫相手に口止め料を払ったり、酒気帯び運転などなど、法に抵触する行為は、当然ではありますが、注意したいものですね。
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