見出し画像

【哲学】戦争とは episode,1 会社

この記事では『戦争とは』について考えていきます。

戦争とは何なのだろう?という疑問はとても壮大なテーマです。そのため、今回は経済戦争の考え方を整理していきます。


まず初めに、戦争はいつからいつまでだとあなたは思いますか?

宣戦布告があった時から、軍事攻撃が始まった時から、ミサイルが目の前に飛んできてからが戦争だ、などが現代における一般的な解答かもしれません。

実は戦争はそれだけに留まらず常に探せばあるのかもしれません。

そこで今回は経済戦争を例として考えてみましょう。経済戦争は文字通り経済、つまりはお金を巡る争いです。経済戦争においては、中には武器を使うこともあるかもしれませんが、基本的には武器を使いません。つまり経済戦争を考える際は、それが目に見えないことを意識する必要があります。

経済戦争とは一体何なのでしょうか。

一つの例として、大企業の海外進出を考えてみましょう。大企業などは自国での活動に留まらず、経済的に海外を抑えたり、買収したりすることがあります。具体的には大企業が海外の土地を買ったり、会社を買ったり、もしくは発明品などの権利を買ったり、子会社が海外に進出したりなどといった行為に着目して争いを認識します。

このような行為も実は経済戦争と捉えることが可能です。

そのようなことは世界中であるじゃないか、と考えると、なぜそれが戦争?と疑問がわきそうです。

その疑問への答えの一つとして、他国の会社が自分の国で商売する状況を考えていきましょう。

他国の会社が稼いだ利益の一部を自国へ持ち帰ることは一般的に行われています。このときに他国の会社が利益を自国に持ち帰ることに焦点を当てて考えていきます。具体的には、大企業が稼いだ利益が大企業の株主へと配当として配られる課程で自国の利益が海外に流出することや、子会社の海外進出などで直接的に他国で商売することなどで富が海外に流出します。
その行為は法律上許されているとしても、他国への富の流出は発生してしまっています。この富の流出する環境こそが争いを産む源泉となり得るのです。

なぜそれが争いを産む源泉と成り得るかについて少し触れていきます。会社がそれらの活動を故意に行っているのなら、富が他国に漏れている状況は『富が他国に奪われている』と感じる局面もあるでしょう。何故ならその会社を通してお金が外国に出てしまっていることは事実だからです。自国にてお金がなくなってきて、経済が回らなくなってしまったときに、そこにたくさんの海外の会社があることを想定すると、富が外国に吸い取られるイメージしやすいかもしれません。このような視点から大企業はこのような活動の中で他国の富を奪ってしまうと考えると、それが争いの種の一つとなり得ると納得がいくかもしれません。

大企業の活動の一部が経済戦争だとして、それが続くとどうなるでしょう。
私達が人間関係の中で何らかの摩擦が生じると、いつかはケンカになったり疎遠になったりするのと同様、国と国の関係も摩擦が続くといつかは軍事戦争に発展したり、国交断絶になったりしてしまいます。なぜなら経済戦争でお互いが富を奪い合うと、いつかはお互いが経済的に疲れてしまうからです。
世界の大企業がお互いの富を奪い合って、お互いにどんどん後がなくなってしまうと、その結果として巡り巡ってどこかが政治的に武器を取り出してしまいます。この点については貿易摩擦が発展して貿易戦争と呼ばれ、それらがやがて世界大戦と呼ばれた実績を思い出すと整理しやすいかもしれません。

それらを踏まえた上で過去の歴史を振り返ると、人類は一度武器をとると基本的にはどこかが負けてしまうまで、つまり国境が動くまで、戦争は止まらないと想定するしかありません。そして国境が確定すると、和平条約締結などを期に軍事戦争は沈静化し、再度経済戦争をし続けると想定可能です。

画像1

このように経済戦争を意識して追ってみると軍事戦争に突入する時期を考えるきっかけになるかもしれません。

経済戦争の果てに軍事戦争を意識するなら、私達が意識しなければならない戦争はいつからなのでしょうか。戦争の始まりを意識したときに、例えばミサイルが降ってきてからが戦争だ、とすると死ぬ瞬間まで戦争に気付かないという結果を招きそうです。

本来なら私達はそうならないように対策をするべきです。

経済戦争に目を向けることこそが、軍事戦争を捉えるための足がかりとなる情報とも捉えることができる可能性がありそうです。

『戦争とは』を考え出すと、このようにかなり複雑な話になってしまいそうなことは上記に触れた通りですが、このテーマは人類が普遍的に抱え続ける壮大なテーマです。

どうかこのシリーズもお付き合い頂けますと幸いです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?