当たり前

幼子が身重の母の手を
振りほどき
藁一本振り回して走る

驚いて諫める母
思わずあゆみを早め
男の子の横へ
まだ2歳くらい

横目で僕を見て
にっこり
あっ 重心がぶれている
転ぶ 僕が手を差し出す
ぶれを修正して
笑いかける 君

そうだ
そうだね
僕の後ろを走る君
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