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アナログと魚拓

やっぱりテープマスターの音源をアナログレコードで聴くと格別の臨場感がある。デジタルマスターも最近は相当精度が高いが根本的な違いがある(と思っている。)
デジタル音源の記録方法はをデジカメで撮影した写真と一緒である。情報を数値化して再出力するというとこが同じ。
一方、アナログ音源の記録方法はある意味”魚拓”みたいなものである。
釣った魚に墨をつけて、紙に型を写しとるというアレである。
対象を直接記録するというとこが同じ。

もちろん解像度はデジカメの方が圧倒的に高いが、魚拓は解像度には現れない色々な情報を内包していて、例えば”質量”だったり”質感”だったりを写真よりもリアルに感じ取れる。(と個人的に思う)

だからアナログマスターの音源には解像度とは別の情報が臨場感を感じさせてくれているのかもしれない。
楽器を奏でる時の触れる音や、演奏者の呼吸、歌い手の息遣いや、リズムを刻む体づかいなど、聴こえていないだけで記録されているのだ。

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