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菓子メーカーはプライベートブランドに駆逐されるのか?

プライベートブランド(PB)とは、小売店が企画・開発を行い、生産フェーズのみをメーカーに外注する形で販売する製品のことです。小売店独自の商標で販売することからそう呼ばれています。 一方「グリコ」や「森永」などのメーカー名が商品の目立つところに印刷されているものをナショナルブランド(NB)と呼び、PBの対義語的に使われています。 PBの商品は近頃コンビニや家具屋(ニトリなど)などで頻繁に見かけます。またファミリーマートが自社のPBを「ファミマル」と改めたことが話題になりまし

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      しまむらは認知度の高い大手企業でありながら、無借金経営を行なっていることで有名です。無借金経営には主に財務面での多くのメリットがあります。代表的なものとして、固定比率を上げることができるため業績悪化に伴う財務リスクを減らせることができる点や、金融機関による制約を受けなくてよくなり経営の自由度が高まる点が挙げられます。 しかしながらデメリットが存在することも事実です。最大のデメリットは、財務レバレッジをかけていないため収益性や成長性が向上づらい点でしょう。また、有利子負債によ

      • これから生き残る運送会社のあり方

        「ヤマトとAmazon「復縁」宅配・ECに連携ドミノ」 日本経済新聞より 日経によれば、Amazonとヤマトがシェア拡大を見据えたECの連携を表明したとのことです。宅配・EC業界では、楽天と日本郵便、ZHDとヤマトなど連携が相次いでいます。一体なぜなのできゃうか。最大の理由は価格競争への耐久力を増大させるためでしょう。 「青天を衝け」では、明治初期の海運業界において、渋沢率いる共同運輸会社と岩崎率いる郵船三菱が価格競争の末に国際競争力の低下を招き、結果として両者が合併、日