お客様に愛される人の話
たった今、電話でお話ししていた方のことについて書きましょう。
ふっと、「この方のことについて書かなきゃ」と思ったのです。
家具屋さんに勤務されてるAさん。
私よりも年上で、とてもとても穏やかな男性のお話です。
出会いは、2017年頃。
24時間介護で、心身ともに疲弊している毎日、私は全く眠れなくなります。
ずっと頭がピリピリして眠れない。
絶えず、頭が動いていて、昼も夜も眠れない。
そんな日が続いても、介護に休みはありません。
夫の前に私が倒れるぞ、と感じました。
なんとか眠れるように、シルクのパジャマを用意したり、お灸したり、鍼したり、たくさんやる中
そうだ!ベッドを買おう!!
と、思い立つのです。
その頃、私はエ◯ウィーブを使っていましたが、
なんとなく、もう違うと感じていました。
(そろそろ新調し直す時期だったかもしれません。)
思い立ったら即行動!で、何軒かの家具屋さんを回っている中で、Aさんに出会います。
1軒目の家具屋さんでは、なんか違うと感じ
次へ向かう車中、昔、婚礼家具一式を揃えた家具屋さんがチラッと目に入りました。
そうだ、あの家具屋さんへ行ってみよう!
思いつきで入ったら、応対してくださった方が、Aさんだったのです。
柔らかな物腰に、きちんとしたスーツ姿。
この方いい人だ!と直感します。
1軒目で見ていたベッドを見せていただき、その場で即決しました。
結構な金額でしたが、毎日使うものだから、換算したら安いものです。
(気に入ったものには、高くても当然と思うタイプです)
瞬時に即決します、悩みません。
何より、Aさんの応対の素晴らしさと、ブランドの価値を説明していただき、即決。
悩むところがありません。
ベッドの搬入の日も、きちんと同行いただき、その日以来、私は安眠できる様になりました。
ベッドの出会いは、私の人生の質を変えてくれました。
今では、爆睡派です。
寝つきもすこぶる良いです。
丁寧に勧めてくださったAさんには、感謝しかありません。
高くても買ってよかった!
この7年で一番高い買い物をしましたが、後悔はゼロです。
Aさんの話は次がミソなんです、続きます。
婚礼家具はAさんの勤める家具屋さん
家を建てた際に買い揃えた家具も、その家具屋さんの系列店なのですが
(書きながら不思議な縁を感じています。)
自宅介護を始めるにあたり、夫のベッドは家の中心に置こうと決めました。
介護を「陰」ではなく、生活の中心に夫がいる「陽」の空間にしたかったのです。
そうすると、リビングが介護空間になり、これまでのソファとかテーブルが置く場所がなくなってしまったのです。
そこで、ふと閃きます。
そうだ!テーブルの高さを低くして、ソファーダイニングにしよう!!と思ったのです。
ソファーとテーブルを一緒にすれば、スペースがグンと不要になり
夫のベッドをメインに置けるのです。
しかし、ソファーの高さに合わせてテーブルの足を切るとか、超不器用な私にはできません。
あれこれ悩んだ挙句、Aさんに相談の電話をしてみたのです。
やはり、できる方は仕事が速い!
下見にすぐ来ていただき、あっという間に持ち帰り、希望通りの高さに変えて、また届けてくださったのです。
しかも、「お代は要りません」、と頑なにおっしゃるのです。
「自分の空き時間にやっただけですから」と、ニコニコしておっしゃる
この方、只者ではない!と思いました。
ダイニングの椅子の足もカットして、高さを合わせてくれたのです。
こんな方からモノを買ったら、買う側も、モノも、みんなうれしいだろうなぁと思います。
それ以来、Aさんのファンになりました。
そして、私の目に狂いはない!と再確認したのです。
先日、「完全閉店のお知らせ」とDMが届きました。
Aさんのお店です。
ショックでしたが、Aさんにご挨拶に行かなきゃとすぐに思いました。
期間中に行けないかもしれないので、先ほど電話でお話しをさせていただいたのです。
まだこの先は決まっていないそうですが、Aさんなら大丈夫。
私が保証します。
こんなステキな方なら、道は必ずある。
次が決まったら、教えてくださいね、とお願いしました。
Aさんだから買いたくなる。
Aさんがいるお店で買おうと思う。
モノが溢れる社会で買う先はたくさんある、
けれどAさんから買いたいと思うのです。
あなただから仕事がしたい!
と言われる人になるのが私の夢です。
新堂きりこ
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