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FUNMAT HT を訪ねてFusion Technology へ

常々3Dプリンターの"How to"をnoteで公開してきたが、知り合いから「うちの会社のプリンターを見に来てくれ!」という話が舞い込んできたので行ってまいりました。
こちらのビルに居を構えるFusion Technologyです。

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3Dプリンタの代理店としてINTAMSYS社のFUNMATシリーズを取り扱われています。
手前が今回見に来たFUNMAT HTです。
写真の奥側にはL-DEVOやTierTimeのマシンも並んでますが、この辺りまた別記事で....

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FUNMAT HT

特に高温でエンプラやスーパーエンプラを印刷することに焦点を当てた3Dプリンターです。
ノズル温度は450℃、ビルドプレートは160℃、チャンバーも90℃まで昇温可能。もちろんチャンバー用のヒーターが入っています。
ABS、ナイロン、ポリカーボネートは当たり前、PEEKやポリエーテルイミド(PEI/ウルテム)まで印刷可能な化け物みたいなやつですが、化け物の割に200万程度だそうです。(私のポケットにはそんなマネーはないが.....)
※さすがにポリイミドは握りこぶしサイズぐらいまでを目安に....との事でした。

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キネマティクスはUltimaker的なXYキャリッジで、ややシャフトが太目でがっちりしています。ベッドが昇降するタイプです。
ノズルヒーターもヒートシンクもなかなかのゴツさ。
ノズルアセンブリも2万円程度らしいのでリーズナブルで、気兼ねなく使い倒して行けそうです。

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庫内温度を上げるために内部はがっちり断熱されています。庫内温度が高いとそれでも外装はやや熱かったですがきちんと動いていたので大丈夫。
ベッドの左右に見えるのが庫内温度を上げるヒーターとファンが一体になったモジュールです。このヒーターが庫内温度を最大90度まで押し上げます。
なお、造形サイズは260x260x260mmです。

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テストでCF入りのPEEK材を印刷している様子。
スライサはCuraをベースに改造したものを使用するので、使ったことがあれ
ばスムーズかもしれません。

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出来上がったPC-ABSとカーボンファイバー入りのPEEKでのサンプル。
すこし意地悪に反りやすいような細長い部分やネジ部があるパーツをお願いしましたが、反りもせず、オーバーハングもOKで、積層跡が揃っていて非常にきれいに出ています。
さほど肉厚があるわけではありませんが、カーボンファイバー入りPEEKの方は素手ではとても破壊できないような剛性を感じます。

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FUNMAT HTのご購入を検討なら

FUNMAT HTはエンプラを出力して仕事をするには非常に良いマシンでしょう。
外装の塗装に傷のあるアウトレット品(機能的には100%OK)が4台あるそうなので、購入を検討されるなら今がチャンスとの事です。
なんとお値段75万円!半額以下ですけど本当にいいんですか?

ご興味があればぜひFusionTechnology(INTAMSYSの代理店)へお問い合わせてみてください。できればこの記事を読んで連絡しましたと言っていただけるとありがたいです。
https://intamsys.jp/

フォトギャラリー

 "FUNMAT PRO 410"
水冷ノズルヘッドで最大温度は500℃だそうです。
さらにデュアルヘッドなので水溶性サポートを使った造形はもちろん、異種樹脂を使った一体出力もこなせそうです。
造形サイズは大きく、305x305x406mmです。

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下側はフィラメントストッカーになっています。
湿気に敏感な樹脂が多いですからね。

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"FUNMAT PRO"
こちらはさらに大きいですね。
造形サイズは450x450x600mmとなっています。
大きい分ベッドやチャンバーの加熱温度はFUNMAT HTやFUNMAT PROに対して低めになっているので、大型のABSやポリアミド、ポリカーボネート、ASA等のエンプラ向けという感じでしょうか。

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最後に

同日、同ビル別フロアにあるサンステラの方にもお邪魔しましたので、そちらは別記事でご紹介しようと思います。



記事をサポートしていただくと、一層のやる気と遊び心を発揮して新しい記事をすぐに書いたり、3Dプリントを購入してレビューしたりしちゃうかもしれません。