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はるかぜポポポ
2019年8月6日 13:46
夢見る少女じゃいられないと彼女は歌った。自分の世界の主人公になりたかったと彼は歌った。恋のキューピッドを呼び出す儀式、幻想の降臨、空蝉の世の希望、奇跡。「奇跡は起こすものなんだ」と椅子を勧めるママに食パンを咥えたまま主張して玄関を開ける女子高生。丸一年、175回のトライ。彼女は奇跡を起こす気でいる。果てしない繰り返しの末に、祈りの末に奇跡はあると信じている。キューピッドも奇跡を信じる者