見出し画像

パンガー県(Phangnga) タイ南部

 アンダマン海に面した県。カオラック、スリン諸島、シミラン諸島など、プーケットに負けず劣らずのビーチリゾートが有名。

 2004年暮れ、スマトラ島沖地震によるインド洋大津波に襲われ、特にカオラックは壊滅的な被害に見舞われた。死者はタイ全体の5,395人のうち、パンガー県だけで4,225人に上る。その後、ほとんどのリゾートホテルは復興を遂げたが、一部は昨今のコロナ禍で苦戦を強いられることとなった。

 海に切り立つ山々の独特な風景は、南隣のクラビー県まで続く。多くは内部が洞窟になっており、海に面した洞窟はもちろん、内陸部でも水が内部を流れる洞窟では、カヤックで見学して回る。ビーチリゾートとしてプーケットやクラビーに軍配が挙がる分、パンガーは洞窟探検やシーカヤックといったアドベンチャーをアピールしている。中には撮影禁止の洞窟もあり、行政の環境保護への気の配り方が感じられる。

人口:26万9,000人(2019年、内務省地方自治振興局)
面積:4,170平方キロメートル(エネルギー省)
   日本最少の人口55万3,000人の鳥取県の半数以下
   面積4,186平方キロメートルの石川県ほど
距離:バンコクから788キロ(タイ道路協会)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?