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ロッブリー県(Ropburi) タイ中部

 スコータイ王朝以前のドヴァーラーヴァディー(タワーラーワディー)時代にモン族が築いたとされる古い町。9世紀ごろにはラウォーという名で呼ばれ、宗教美術など独自の文化を築いた。

 10世紀ごろにクメール王朝の支配下に入り、その後スコータイ王朝に。アユタヤ王朝時の17世紀には、ナーラーイ王(ラーマーティボーディー3世)によって副都とされた。ナライ王は今でもロッブリー市民に親しまれており、現地では毎年ナライ王フェアという祭りが催される。

 ロッブリーの代名詞がサル。鉄道駅前や界隈の寺院には、野生のサルが群れをなす。市内には首都バンコクを防衛する陸軍先鋭部隊の駐屯地があり、その建設のためにサルが追われて町に下りてきたとされるが、定かではない。

 郊外には広大なヒマワリ畑が広がり、乾期のシーズンには多くの観光客で賑わう。その広さは県全体で50平方キロメートルといわれる。

人口:75万6,000人(2019年、内務省地方自治振興局)
面積:6,200平方キロメートル(エネルギー省)
   人口76万3,000人の福井県ほど
   面積6,113平方キロメートルの山口県ほど
距離:バンコクから153キロ(タイ道路協会)

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