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ナコーン・パノム県(Nakhon Phanom) タイ東北部

 メコン河沿いのラオスとの国境、県庁所在地としてはバンコクから最も遠い東北部の県。「山の都」」丘の都」という意味の県名で、山がちな土地。町中の看板こそタイ語であれ、建築物や料理など民俗はほとんどラオスといっていい。第3タイ・ラオス友好橋も開通している。

 建築物で最も知られているのは、ナコーン・パノム市から50キロほど南に下ったタート・パノム市にある「プラタート・パノム」。ラオス様式の仏塔で、高さ53メートル、装飾には110キロ相当の純金が使用されているという。元々は12世紀以前に建立、1975年8月11日の豪雨で一瞬のうちに崩れたという事故は有名で、タイ政府観光庁は午後7時頃と時間まで詳しく紹介している。仏塔はその後、1979年に再建された。
 ナコーン・パノム市での雨期明け(暦上でオークパンサー、出安居)のボート祭りも有名。明かりを灯したボートがメコン河を行き来する。ほか、やはり雨期明けに行われるローイクラトン(灯ろう流し)に似た「クラトン・サーイ」も見応えがある。

人口:71万9,000人(2019年、内務省地方自治振興局)
面積:5,513平方キロメートル(エネルギー省)
   人口72万人の徳島県ほど
   面積5,676平方キロメートルの愛媛県ほど
距離:バンコクから740キロ(タイ道路協会)


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