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IoTデバイスを標的としたサイバー攻撃

世界的に急増するIoT機器へのサイバー攻撃に関し、警鐘となるデータが発表されています。

出典:PRTIMES

■状況

チェックポイント・ソフトウェア・テクノロジーズ

このデータによると国内では2023年1月~2月の2ヶ月間の「IoT機器を標的とした1組織当たりの週平均のサイバー攻撃被害数」91件となっています。

2022年の1年間と比較して、たった2ヶ月ですでに“68%増加”しており、驚異的なスピードで被害が出ていると言えます。2年前の2021年と比較しても、なんと3倍以上に増加していることがわかります。

また、この結果から今後もさらに増加していくことが考えられます。


■IoTデバイス

実際IoTデバイスってどれのことを指すの?となる方もいると思います。
大きく言えばインターネットと接続できるものを指します。

例えば上の図のように、オフィスや家庭でも使われるルータや防犯カメラ、プリンターなどがわかりやすい代表例といえます。

他にもインターネットに繋がるものでとても身近なものと言えば、スマートフォンやタブレット、スマートウォッチ、ゲーム機などもあります。

さらに最近では、「スマート家電」と呼ばれるものも数々登場していますので、それらもIoTデバイスに分類されますし、今後普及が増えるであろう「自動運転車」などもその対象です。


こう見てみると、IoTデバイスを標的としたサイバー攻撃がなぜ爆発的に増えているのかがわかりますね。

技術が進歩し、便利で使いやすいIoTデバイスが近年、世の中にどんどん登場しているのが大きな理由の1つです。


■主な脅威

IoTデバイスを襲う危険なマルウェアはいくつかあります。

◎Mirai
IoT機器を乗っ取り“遠隔操作できるボットにしてしまう”マルウェア
Miraiに感染したIoT機器は、遠隔操作で乗っ取られているため攻撃の指示をされてしまい、DDoS攻撃を仕掛けるための1端末として利用される

◎BrickerBot
IoT機器に感染すると同時に、IoT機器のストレージを破壊して全ファイルを削除するマルウェア
初期状態に戻そうとしても、復旧できない非常に悪質なもの


■対策

IoTデバイスを守るための対策をご紹介します。

◎ID/パスワードを変更する
IoT機器のIDやパスワードが初期設定のままだと、攻撃の標的になりやすいためすぐに変更するようにしましょう

◎ファームウェアやソフトウェアは最新の状態に
アップデート情報は常に確認するようにし、最新のセキュリティパッチを適用しましょう

◎使わないIoT機器はネットワークから遮断する
使う予定のないIoT機器は電源を切ったり、ネットワークから遮断するという対策を取ることで攻撃を防止できます

◎UTMを導入
IoT機器は個々にセキュリティソフトの導入ができないので、ネットワーク全体を守る対策をしましょう


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