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ヨーロッパでの米国株投資・Degiroの注意すべき点

本記事ではDegiro利用の際の注意すべき点をご紹介します。

・手数料無料ETFについて
老後資金などで長期積立投資を考えている方にはDegiroはとてもおすすめです。Degiroの取り扱うETFの一部には毎月一回の取引が手数料無料のものがあり、毎月の積立にはぴったりの物となります。対象のETFを扱う株式市場はXetraやユーロネクストとなるのでユーロ建にはなりますが、米国のS&P500連動、Nasdaq連動のもの、VangurdやiSharesのものがあります。自分が購入したいETFが手数料無料のものかどうかはこちらからご確認ください。
*注意点:毎月一回の取引が手数料無料が無料とあるように、同月に同銘柄の二回目の取引(売り買いにかかわらず)を行った場合は手数料が発生します。ですので短期取引には向いていないものとなります。 

・売買手数料について
売買する株式市場によって手数料が異なります。筆者が主に売買する米国株は一回の取引に0.5EURの手数料がかかります。ですので一回の売り買いで1EURの手数料となります。その他株式市場での手数料はこちらから確認できます。
*注意点:基本的にDegiroの中で保有しているキャッシュはユーロとなります。米国株式市場で売買するには米ドルが必要となるのでユーロ→米ドルに替える必要があります。また、売った後に米ドル→ユーロに替える必要があります。これを初期設定のまま行うと、売買毎にAutoFXがかかります。AutoFXでは換金額の0.25%手数料がかかります。例えば1000EUR分の米国株を買う場合は、0.5EUR+2.5EURとなり3EURの手数料が発生します。売り買いした場合、株価が全く動かなくても約6EURの手数料となります。これを避けるためには設定のCurrency HandlingのUSDをAutoFXからManuallyに変更することで避けられます。

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AutoFXをManuallyに変更するとDegiroのアカウントの中で外貨口座を持つことになります。Manuallyに変更後、ページ右上のPlace Order→Currency Transactionから手持ちのユーロを希望分、米ドルに替えられます。その際の手数料は替える金額の0.25%+10EURとなります。外貨口座分の米ドルで取引する分にはAutoFXがかからず、0.5EURの手数料のみで売買できるようになります。

・その他の手数料
Exchange Connection Feeは、自分が取引する株式市場毎(New York Stock Exchange / Nasdaq / Euronext Amsterdam など)に年に一回2.5EURが発生します。その他、入金、出金手数料無料、アカウント開設手数料無料、アカウント保持手数料無料となります。

前の記事でも書いたことですが、Degiroはオンラインブローカーですのでアカウント開設は自宅から行えます。Degiroアカウントの開設はこちらからどうぞ。


*2022/09/01追記
現在、米国株の取引手数料は0.5EURから1EURに変更となりました。こちらはAutoFXは関係なく、売買毎に発生する取引手数料となります。


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