朝鮮女子勤労挺身隊の生き残りの自叙伝が出版 -- 役目を終えた御褒美?
ハンギョレが「軍需工場で死んでいった友人たち…一言でいいから、日本に謝ってほしい」というタイトルのコラム?を掲載しました。
どうもこの人の自叙伝が出版されることを書いてあるようです。記憶を辿って後述したものを支援団体がまとめたものだそうで。
まぁ、ちょっと読んでも「これが証言であり証拠?」というものなので少し振り返ってみたいなと。
全羅南道羅州(ナジュ)出身のヤンさんは1944年5月、「中学校に進学させてあげる」という日本人校長の言葉に騙され、“日本行き”に志願した。勉強と運動が得意で学級委員を務めた彼女は、日本へ行って上級学校に進学したかった。しかし父親の猛反対に遭い、ヤンさんは翌日「行かない」と担任に話した。しかし「指名を受けたのに行かないなら、親を捕まえて拘置所に入れる」という担任教師の言葉を聞いて怖くなったヤンさんは「棚から父の印鑑をこっそり取り出して担任教師に渡した」と、自叙伝に記している。
日本に行く志願者募集なんですよね。1944年8月に発令された女子挺身勤労令は、強制的に勤労を国が指定しておこなう国家総動員法の下、工場などでの勤労労働に従事する女子を動員するもので、強制動員です。
その前から労働者不足を補うため志願または官斡旋による日本列島への勤労者募集は行われていて、おそらくそれも女子挺身隊と呼ばれていたので、混同しているのがほとんどだと思われます。
斡旋の際にノルマがあって脅しすかしや待遇をよく見せかけたことがあった可能性はありますね。それはよくわかりません。
慰安婦が業者に欺されたケースと混同されている部分もあるでしょう。慰安婦が欺された被害者であれば、徴用工や女子挺身隊も欺されてないと被害者の格が違うのでそう証言した可能性はゼロではない。
結局は自分で親に内緒で応募して行くことになったんだけど、徴用=強制動員ならそんな手間をかける必要ないんですよ。有無を言わせず動員するから徴用であり、それは日本政府の命令ですから。
つまり、仕事に応募して条件や待遇が話と違ったブラック企業で、労災を経験したり賃金未払いをしたかもしれないけど、それが国の責任だと訴えて徴用工は却下されたため、日本で働いていた企業を相手に訴訟を起こしたのが徴用工裁判だったわけだ。
今の常識や法の下では違法だったり労働基準法に違反している可能性はあるが、当時の法律や常識に基づいて、出稼ぎに来た労働者の待遇がどうだったのか…を考えないといけない。当時、日本は戦争末期で誰もが苦しい生活を強いられていたし、人権や自由を制限されていた中で、どこまで朝鮮からの出稼ぎ工がその中でさえ非人道的な扱いを受けていたのか、そこがポイントのはずなのに、裁判ではそこはスルーされるか、現在の常識や法律によって判断される遡及法的な解釈しかされていないんですけどね。
こうしてヤンさんは、勤労挺身隊隊員として日本に渡った。勤労挺身隊とは、日本が1944~45年、アジア太平洋戦争末期に三菱重工業など日本にある3カ所の軍需工場に動員した13~15歳の未成年女性たちをいう。全羅道(138人)と忠清道(150人)地域の未成年女性288人が連れていかれた。
連れて行かれたのではなく、募集に自ら判を押して応募して行ったんですけどね。その後の地震に遭ったことは日本に働きに行ったことと関係ないし。
韓国が独立後、帰国してのちの苦労はそりゃ知らんがな!って話ではあります。差別してたのは韓国人だし、苦労を強いられたのは日本人も同じ。
裁判を起こすきっかけになったのも、日本の高橋信(名古屋三菱・朝鮮女子勤労挺身隊訴訟を支援する会)が被害者を捜していたからでしょ?そこがどうして被害者を捜していたのか思惑は何なのか、結局、この人って二度欺されているだけなんですよ。セカンドレイプに近いのかな。
それが言えるのも、慰安婦を支援していた挺対協が、被害者を看板にした支援商売で儲けていたのがバレて韓国世論からも叩かれているのを見ればわかる。それに、この支援する会とやらが女子勤労挺身隊が強制動員された証拠だと示した証拠の乏しさ見てもわかります。
強制動員の証拠だと示したものが記事になっています。
これ、三菱の工場で動員された労働者のリストが書かれた社報で、ここに女子挺身隊と書いてあるし、半島人徴用12,913人と書かれている。1945年8月だそうだから、この時点では日本人の女子挺身勤労令で動員された女性もいただろうし、朝鮮から日本に来ていた人も徴用されていただろうね。でも、これを見ただけでは朝鮮半島の女性を女子挺身隊として強制動員したのが何人かはわからない。半島人以外は男女別に記載されているが、半島人は徴用と非徴用の区分だけ。
工員のカテゴリーで定職工員と徴用工員が子カテゴリーで分けられていて、女子挺身隊も半島人も特殊○○のカテゴリーに含まれている。この時点で補助的な仕事に就く労働者だったのだろうと思われるが、ふたつがこれだけ離れていれば、通常は「半島人の女子挺身隊」と考える人はいない。もっとも漢字に弱い韓国人にはわからないかもしれないが、日本の支援する会がそこをねじ曲げるのは意図的じゃないと無理。
半島人徴用12,913人の中に強制動員された女子が含まれていない証拠はないわけだけど、なかったと証明するのはこれだけでは無理。まさに悪魔の証明であり、真実が問題ではない人が使う手です。あったはずだ、あってもおかしくない、という思い込みで見れば日本が半島の女性を強制動員した証拠になるんでしょう。
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こうして自叙伝を出版して金になるかもしれないし、ならないかもしれない。韓国人って本を読まないそうだから。そりゃ、ひらがなだけで書かれたような本、読む気にはならないですよね。ハングルってそういう文字だから。
それに出版にかかる費用はクラウドファンディングで計1万人の寄付で約60万円+支援する会の寄付30万円って一人あたりいくら?参加寄付っていいね押しただけとか?直接寄付600人が1000円で60万円だから計算はあうか。
相当話題になったし、日本の非人道的行為を認定した初の裁判の原告の話だし、被害者至上主義の国で寄付が600人で各1,000円って少なくないですかね?やっぱり、徴用工については韓国内でも冷ややかなんですね。出稼ぎに行って欺されただけだってことも知ってるし、差別して苦労させたのは同じ韓国人だって知ってるし、そんな話を読む気にならないってことでしょう。
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しかし、徴用工も慰安婦も裁判の原告って、書き換わった歴史を司法に認めさせることで正当化し、日韓の関係のもとになる基本条約から統治時代から併合まですべてを否定して関係をぶち壊すために利用されていることに気づいた時、あるいは将来、気づいた韓国民から関係破壊の主犯とされた時にどう思うだろうか。
70年前のことで未だに石碑や実績を抹消され、親日派として誹謗中傷され、人権もなにも認められない存在にされてなお、子孫も財産没収されている国だから、相当な目にあうだろうなぁ。もっとも、その頃には何も知らずに墓の下だろうから幸せかもしれないけど。