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【現場から、】西日本豪雨 地元消防団が奔走 見えた"課題"

愛媛県・西予市野村町。今月7日、町を流れる肱川(ひじかわ)は、
上流にある野村ダムで大規模な放流が行われ、一気に増水しました。
避難指示からダムの放流までわずか1時間あまり。
住民への情報伝達は適切だったのか検証が続けられています。
(NEWS23 18年7月27日放送)

肱川が氾濫したあの日、
被害の拡大を防ぐため奔走したのが
地元の消防団です。

野村町の消防団で
指揮をとる二宮淳一さんは
7日の午前4時ごろから、団員に招集をかけました。

団員らは氾濫直前まで
肱川のそばで住民に避難を呼びかけました。

野村町の出身者が大半を占める消防団。
誰がどこに住んでいるかを記憶しているため、
避難が困難な人たちを、素早く誘導できたと言います。

それでも、
野村町内では5人が犠牲になりました。

もう少し時間があれば、
避難させられたのではないかと悔やむ二宮さん。

災害発生後の活動においても、課題を感じると言います。

地元を守り、地元とともに歩む消防団。

その活動の幅を広げるために
行政と一体となった防災設備の充実が求められています。