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[簡単]ASUSTOR RAID6 NAS ディスク交換で総容量増加 2023/11/1

ASUSTORのNASの記事は本当に少なく、情報を集めるのに苦労する人も多いと思うので、個人的なメモとして残しておきます。
(実際にやるときには最新情報をメーカーサイトで確認してくださいね)

この作業は2回、違う筐体で行っています。
一つ目は、AS-6210T, 二つ目は、AS-6510Tです。
AS-6210Tでは、4TBx10台をRAID6で運用していたものを 12TBx10台に交換
AS-6510Tでは、12TBx10台をRAID6で運用していたものを 18TBx10台に交換していますが、手順は全く同じでした。

両方ともRAID6を利用していましたが、RAID5でも手順は同じです。
作業時に同時に交換できるディスクの数が違うだけです。
また、ここでは、2回目のAS-6510Tでの作業を書いています。

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  作業自体は、時間はかかりますが、至極簡単です。
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文中で使っているワード
 総容量- 複数のHDDをRAIDディスクとして1つのディスクとしてまとめて     いるときのRAIDディスクの容量
 スロット HDDを固定するためのケース、NASのベイに挿して使います
 ベイ   NASのHDDのスロットを挿す場所  
      今回は10ベイのケースを書いています
再構築  HDDを交換したときにNASが自動で行う、RAIDの修復作業
同期化  HDDの容量を増やすためにNASで行う作業
 

作業前に確認すること
 1. NASのOS/ADMのバージョン
 2. RAIDの種類 (0,1,5,6,10など) 
   0,1と10はそもそも容量拡大は本稿の対象外です。
 3. 同時に交換できるディスクの数(*2)
 4. 現在のNASの状況
   a. 故障しているHDDがあると、バックアップをしてからでないと、
    ハードディスクの交換ができない場合があります。
    もし故障しているHDDがある場合には、
    そのHDDから交換をはじめるといいでしょう。
   b. NASが故障している場合は、作業は中断、
    バックアップののち機器の修理、交換をお勧めします
     (筐体交換の件は別記事にまとめる予定です)
   c.ディスクの使用状況が90%を越していると警告が出ます。
     90%を越していた場合、警告が表示されます。
 5. 作業終了後の総容量(TB)

準備するもの
 1. 新しい同じ容量のHDDを、RAIDで利用している個数
   (今回は以前12TBと価格帯が同じ18TBを10個用意しました)

準備すること
 1. NASのOS/ADMを最新バージョンにバージョンアップ
 2. NASのデータのバックアップ(特に大事なもの)
   今回は、PCのバックアップ以外のもののうち、
   バックアップが必要なものだけ(予め分類しておきました)
   何台かのUSBのHDDにバックアップをとりました。
 3. 電源環境の確認

留意すること
 1. ディスク交換は、RAID5では1台ずつしかできませんが、
   RAID6では2台まで同時交換可能です。が、
   念のため1台ずつ交換を行いました。
 2. 交換作業はディスク1台で2-3日、
   連続交換して行っても2週間以上の時間がかかりした。
 3. すべてのディスクの交換が終わってから、
   はじめて容量を増加させることがてきます
   具体的には、10個のHDDのうち5個を12TBに交換したとしても、
   すべてHDDを12TBに交換しない限り、4TBx10台のままです。

AS-6510Tは、10個のスロットベイがあるNASで、今回は10個のHDDをRAID6のディスクとして利用していましたので、1番スロットベイから10番まで順番に交換していきました

作業手順
 1. NASは電源を入れて利用状態にしておくこと。
    作業中シャットダウンはできないことはなさそうですが、
    安全上のリスクをとって社っとダウンはしませんでした。
 2. 進行状況の確認のため、WebブラウザでNASにログインをし、
   NASのファイルマネージャーを起動しておきます
      >>ここからが実作業になります<<

 3. 1つスロットを取り出します。
   外したスロットから古いHDDを外し、新しいHDDを固定、
   先ほど抜いたベイに、新しいHDDを装着したスロットを
   ロックがかかるまで差し込みます。
 4. ファイルマネージャーで、「再構築中」とメッセージが
   出ていることを確認します。
    交換後HDDを認識するまでに数分かかることがあるようですので
    必ず「再構築中」のメッセージがでることを確認してください。
    数分たってもメッセージが出ない場合は、
    スロットを抜いてから再度さしてみます。
    もし、それでも認識しない場合は、作業は中止して
    再度スロットを抜き、HDDがちゃんとベイに固定できているか、
    他のパソコンなどでHDDがちゃんと動いているかなど確認します。
 5. 数日後、再構築が完了したら、すべてのHDDの交換が終わるまで
   3-4の作業を繰り返します。

 6. すべてのHDDの交換、再構築が終了したら、
   NASのファイルマネージャーを開き、この時にはじめて表示される   「容量の拡大」、のメニューを実行します。
 7. 同期化がはじまり、少しずつ総容量が増えていきます。
   24時間後くらいまでには、
   NASのファイルマネージャーが通常の表示に戻りますので、
   すべてのHDDが認識されているか、
   全体の容量が増えているかどうかを再確認します。
   計算通りに容量が増えていれば作業は完了です。


参考 )画面スナップショット

容量増加作業前 すべて12TBディスク(実利用可能は10.91TB)で、
86.9TBのRAID6ディスクとして利用していました。
スロット(HDD)を交換すると、「再構築中」とメッセージが表示されます
10個すべてのディスクの交換と再構築が終了した状態ですが、まだ総容量は変わっていません。なお、途中でバックアップが追加されたので、容量不足の警告が出ています。
一方、メニューに 「容量の拡大」という項目が増えています。


「容量拡大」メニューを選択すると、「同期化中」のメッセージが表示され待機状態になります。また、同期が進むとともに、全体の容量も増えていきます。
なお、この状態でもNASは利用できました。


最後の画面です。同期化が終了し、総容量が130TBとして利用できるようになりました。
これで容量増加作業は終了です。

ASUSTORというメーカーとこの会社のNASについての基本情報は こちら に記載しました。URLも貼はっておきましたので参考にしてください。
https://www.asustor.com/ja/

#ASUSTOR #NAS #RAID #RAID6 #RAID5 #容量が足りない #容量を増やす

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