見出し画像

上半身が薄い人のためのマキシ丈ワンピース誕生のリアルストーリー

こんにちは。newRのおだぎりあいみです。外に出る日が少しずつ増えてきました。予防や周囲への気配りを意識しながらも、自粛期間中にゆっくり温めていた企画を一つずつ形にして世に送り出していきたいと思っています。

さて、ここで皆さんにご紹介するのは新作のマキシ丈ワンピースです。newRの人気マキシ丈ワンピース(ちょっとカジュアルなカシュクールとか、シックにも決まるカシュクール)をベースにしつつ、これらとは、”似合う人が異なる”ワンピースに仕上げました。

今回の「ボートネックノースリマキシ丈ワンピース」は、上半身が薄めの方(まさに私です!)が得意とするデザインです。恋い焦がれたマキシ丈ワンピースへの愛が実った私のリアルストーリーを、よろしければお読みください。

登場人物(リアルストーリーのため、通常の呼び名で失礼します)
 かおりさん(newR代表兼デザイナーの中川です)
 あいみさん(私、小田桐です。newRのCCO/広報です)
 のり子さん(modelist)

マキシワンピースへの、恋

2019年2月。私がnewRのサロンで、はじめてワンピースたちに対面したとき、一目惚れしたのが「ノースリマキシ丈のワンピース」でした。

シンプルの極みというのでしょうか、大人の余裕を感じさせるシルエット。聞くと、細部まで計算され尽くしたデザインで、しかもこのジャージー素材は、くるくると小さく畳んでもシワにならず、洗濯機で洗えて数時間で乾くというから驚きです。
カジュアルになり過ぎず、でも、ジーンズのように週5日着られるぐらい、とにかく扱いやすいワンピースを欲していた自分に、ついに運命の1着が現れたと心が躍りました。
 
 (試着してみたいな…)
 
 
でも。
 
うっとりとワンピースを眺める私に、かおりさんがさらりと一言。
 
「あいみさんには、こっち!」
 
彼女が指したその先にあったのは、膝下丈のワンピースでした。
通称「取締役」と呼ばれていたそのワンピースの試着をすすめられ、マキシ丈に後ろ髪をひかれながらも着てみると、確かに似合っています。広報の仕事柄、きちんとしたデザインが必要な場面も多く、newRの広報として仕事をすることを考えても、紛れもなくコチラのワンピースが良いと理解できました。
 
でもなんというか…
告白する前からフラれたような気分。。。
 
その後、取締役ワンピースを週2ぐらいの頻度で着ながらも、マキシ丈ワンピースを購入されるお客様の笑顔を目の当たりにするたびに、「次は絶対にマキシ丈!」という思いは強くなるばかり。そしてその思いを、かおりさんに伝え続けておりました。(一目惚れを、何もせぬまま諦められない性格…)

チャンス到来

程なくして、転機が訪れます。

マミーサロン主催の「仕事復帰ママのためのファッションサポートセミナー」というイベントに向けて準備をしているときのこと。かおりさんから、「当日は、二人でマキシ丈ワンピにしよう」「インナーとカーデを工夫すれば、色もあいみさんにあうものがあるから」と。

そうして、かおりさんから受け取ったのは、サンプルで作っていた孔雀柄のマキシ丈ワンピースでした。一目惚れして、告白せぬまま振られちゃったお相手と再会できたわけです!!!!!

画像1

きました、きました、ついに訪れたマキシチャンスです!
と同時に、これで似合わなかったら・・・というちょっとした不安も過りました。「自分に似合うで、みんなを笑顔にする」をビジョンに掲げるnewRですから、似合わないものでお客様の前に出られません。
 
ベストを尽くすため、社内LINEでコーディネイトの事前相談をしました。その結果、newRの切り替えキャミソールネイビーを下に着て肌が露出する面積を小さくする、胸元が開くことで重心が下がらないよう大きめピアスでバランスをとる、カーディガンは得意カラーのハイゲージものをあわせることで大丈夫、とのお墨付きをもらいました。
 
そして迎えた当日。

まず初めに訪れたドキドキは、マキシ丈で初めての「電車移動」です。エスカレーターでは巻き込みに気を配り、階段を上がるときは、スカート部分を姫気分でつまんで登らなければ裾を踏んでしまいますので注意が必要でしたが、それらを差し引いてもテンションは上がりっぱなしでした!多少裾が汚れても、すぐに洗えると思うと気になりません。大股で軽快に歩いても、伸縮性のおかげでのびのびと歩くことができました。

さらにセミナー会場では、
「スタッフさんが着ていらっしゃるもの、素敵ですね!」
「それは、どこで売ってるんですか?」 
などと声がかかるという奇跡。

とても嬉しく思い出深いマキシ丈デビュー日となりました。

思いが届く

このイベントの帰り道のことです。
 
「あいみさんに似合うマキシ丈ワンピ、作ろう。」
 
お客様の実際の反応が、かおりさんの意思決定を早めた瞬間でした。
もちろん1回のイベントの反応が判断基準の全てではなく、これまでに接客をさせていただいたお客様のなかには、私と同じように既存のデザインがベストではない方も多くいらっしゃいました。上半身が薄い方々におすすめできるワンピースが、まだハイネックニットワンピースしかなく、1年をカバーできないもどかしさも感じていました。
 
さらに言えば、あたたかくなってくると外出時はほぼマキシワンピのかおりさん。マキシ丈ワンピースの便利さを強く実感していて、お似合いになる方の幅を広げたいなという思いも募っていたようです。私の毎度のラブコールも届いていたのでしょう(と思いたい)。
 
こうしてついに、上半身が薄めの方で、どちらかと言えばジャージー生地は少しフォーマル感が強すぎる方にも上手に取り入れていただけるマキシ丈ワンピースの商品開発がスタートしました。

わたしに似合う、マキシワンピができました!

まず初めに、今年になって、新しくチームnewRにもジョインしたのり子さん(modelist)も交えて、既存のマキシ丈ワンピの気になるところを意見交換していきました。各パーツについて、「ここがこうなったら、こうなるんじゃないか」と想像力を働かせながら意見を出し合っていきます。カシュクールやVネックの方が似合うかおりさんとの対比で、お互いに似合うものが違うということを実感しながら進めます。

画像2

「一番は、やはり胸元のあきが気になります」
「あいみさんは、ネックのあきが深いものは、得意じゃないよね」
 
今のデザインでは、身体が薄いことによって全体に重心が下がってしまいます。試着を繰り返し、ポイントは以下に集約されました。

・胸元のあき(Vネックのあき具合が、どうも落ち着かない)
・脇ぐり(大きすぎる)
・重心(ほんの気持ち、下すぎる)
・ポケットの位置(下すぎる)
 
以上を踏まえ、のり子さんは丁寧にパターンに向き合ってくれました。ニーズをくみ取ってくれただけでなく、細部に渡るまで私たちと同じ熱量で向き合ってくれて(嬉涙)。思いを形にするには、のり子さんの存在が欠かせないわけで、タイムリーに出会えたことに感謝だなあとしみじみ思っています。

画像3

その後、自粛期間に突入したので、上がってきたサンプルは、かおりさん→私→のり子さんと、宅急便で旅をさせながら、リモート会議を繰り返して修正点の確認を進めました。

ちなみに会議はzoom(オンライン会議ツール)、画像はDropbox(クラウドストレージ)、進行管理はBacklog(プロジェクト管理ツール)でと、便利なツールを駆使しながら進めてきました。リモートワークでのものづくりは、通常よりも時間はかかりますが、予め余裕を持った生産スケジュールを組んでおけば「可能」というのが、我々の結論です。
こうして完成したのがボートネックノースリマキシ丈ワンピースです。

画像4

既存のワンピースたちとの大きな違いはネック部分のデザインです。わずかなことではありますが、似合う人が違うんです。私が違いを実感したのは、「着用したときの家族の反応」からでした。

今回のボートネックマキシ丈ワンピースを着用して家族の前に出たとき、

子供たち「わー、ママ素敵」
夫「え、それいいじゃん」 

「初」じゃないかなと思います。コメントを強制することなく感嘆の声が漏れ出たことは。単純と言えばそれまでですが、素直な反応としてとても嬉しく受け止めております!

胸元が気にならず週5で着たくなるマキシワンピースは、私の夏をよりワクワクさせてくれること間違いなしです。 
このコロナ禍ではありますが、似合うものを身につけることで、気持ちもより前向きに、より自分らしくいられるという方が増えたら嬉しいなと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました!



更新情報はTwitterでもおつたえします!