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社内アンケートから見る、ニューノーマルの現在地。

2020年のコロナによる最初の緊急事態宣言から、約3年が経ちました。
この3年間、さまざまな新しい働き方を模索しながら、日々工夫をしてきた方も多いのではないでしょうか。

どんな働き方をしてきたのか、リモートワークやオフィスでどのように働いているのか、そして、どのように感じて働いているのか。
今、働く人々はどんな気持ちなのかを知りたいと思い、まずは、自分達のことをもう一度見つめ直す意味でも、弊社 NTTコミュニケーションズでアンケートをとってみました!

2020年以前に入社しコロナ渦で大きく働き方が変わった入社4~6年目の社員と、入社時からずっとリモートワークで働く1~3年目社員を対象にアンケートを実施。さぁ、どんな結果が出たのでしょうか?
なんと、編集チームの想定を超える社員75名からご回答いただけました!社員の皆さま、この場を借りてありがとうございます。

実際のアンケート結果から、リモートワークを受け入れる社員の姿が見えてきましたコミュニケーションはまだまだ完全とは言えませんが、それぞれに工夫をしたり、気を遣い合いながら最良の道を模索しているようです。

Q.1/入社何年目ですか?

入社1年目-11名
2年目-13名
3年目-8名
4年目-19名
5年目-10名
6年目-14名

前提として、各年次ごとの回答数は上記のような分布でした。

Q.2/リモートワーク、どれくらいの頻度でやっているの?

ほぼ毎日リモートワーク-67名
週に数回リモートワーク-8名
月に数回リモートワーク-0 名

ほぼ毎日出社-0 名

今回アンケートを取ったのがプロダクト企画・開発をしている組織だったこともあり、リモート環境を中心に仕事する社員が圧倒的多数でした。「週に数回リモートワーク」という社員の内訳は、パンデミック以前入社が4名、以降に入社が4名。
特に勤務年数と関係なく、自由に働き方を選んでいるようです。

Q.3/コロナ渦での働き方について、どう思う?

楽しい-22名
慣れたら楽しい-24名
大変ではない-17名
大変だった-10名
どれでもない-2名

もっとネガティブな意見が出るのかな〜と思ったのですが、ほぼ皆さんが現在の働き方には慣れているようです。なぜ、そう感じているのか、コメントももらっています。

「通勤時間がないリモートワークが中心で、仕事とプライベートの両立が図り易い一方で、定期的にメンバーには会って意識合わせが出来ていて良い状態だから。(入社4年目)」

数多くの社員に共通しているのは「通勤時間からの解放」でした。「大変だった」と回答している社員も、通勤時間がないことをポジティブに捉えているようです。ただ、こんな意見も。

「入社当初は、業務に慣れないこともあり、メンバーとのコミュニケーション・同僚との距離感・仕事の進め方の正解が分からないことが不安だった。また、同期の成長や業務内容も見えにくいので、自分が日々の業務で力を付けられているか、チームに貢献できているか、分からないと感じることが多かった。(入社1年目)」

「周りにどんな人が働いているのかわからない。人間関係が非常に希薄になってしまっている、という点では気づかないうちにマイナスになっているという部分もあると思います。(入社1年目)」

「コロナ渦に異動してきたのですが、決裁などのシステムや社内ルールの把握が大変だった。出社もないため、周りに気軽に相談できる相手が少なく、問い合わせ先を探すのにも苦労した。(入社6年目)」

新入社員はもちろんですが、新しい環境での人間関係の構築にはまだまだ苦労が伴うようです。

Q.4/コロナ渦での働き方で一番戸惑ったこと、大変だったことは?

チームや組織のメンバーとのコミュニケーション-31名
同期や先輩、後輩とのつながり-22名
オンライン懇親会・飲み会-10名
日常業務の遂行-7名
その他-5名

コミュニケーションや、つながりづくりに戸惑ったという意見が圧倒的多数!一体、どんなシーンで戸惑ったのでしょうか?
まずは、チームや組織のメンバーとのコミュニケーションについて

対面ならすぐに終わるコミュニケーションのために予定の確認や会議の設定が必要になる。また、対面だと当たり前にできているコミュニケーションがオンラインだとできているようで、できていないことがある。(入社2年目)」

「業務内容で困ったことがあった時、どのタイミングで相談して良いか迷うことがあった話したくても、相手のスケジューラーが予定でいっぱいだと、つい相談が後回しになったり本来は時間をかけて悩むべきことでないことまで時間をかけてしまっていた。(入社1年目)」

一番の課題は、「オンラインだとすぐに質問・相談ができない」ことでした。

この課題の解決のため、今回アンケートをとった社員の多くが、「ためらわずにどんどんチャットする」「早めに打ち合わせが終わったときや、メンバーが揃うまでの時間を雑談時間として活用する」「現実で会う機会を増やす」など、仕事を進める中で自分なりの方法を見つけ出していました。
「NeWorkを導入して、コミュニケーションの問題を解決できた」という回答も多く、私たちNeWorkチームもホッと一安心です(笑)。

続いて、同期や先輩、後輩とのつながりについてはどうでしょうか?

「コロナ前は、勤務前に職場でたわいもない会話ができていたが、リモートワーク環境下では、同期とたわいもない会話をする時間がほぼゼロになった。チャットをわざわざ送付するような内容でもなかったりします。(入社4年目)」

対面で会う機会が減り、仕事上で話す関係から進展するのが難しくなった。(入社4年目)」

やはり、業務に直接は関係ないけど、基本的な人間関係を構築するような雑談や立ち話が自然にできる環境を、多くの社員が必要だと感じているようです。

組織・チームメンバーとのコミュニケーションについては自分なりの解決方法を築けている社員が多い一方、同期や先輩、後輩といったつながりについては、課題を感じつつ解決には至らない人がほとんど。

ハイブリッドワークにおいて、社員個人のつながり作りはハードルがかなり高いように思います。会社や組織としては、カジュアルな会話や交流ができるようなイベントや交流会の開催を促すことによって、社員同士のつながりづくりのサポートができるかもしれません。ただし、

「リモート併用でもやりようはいくらでもあるのに出社を強制してくる施策は”出社はリモートの上位互換"という価値観を押し付けられているように感じる。(入社3年目)」

「オンライン懇親会、オンライン研修(特にグループワーク)は純粋に会話が弾まない。(入社4年目)」

などの意見も多く見られたため、開催内容には工夫が必要なのかもしれません。
例えば、出社とオンライン参加を選択できるハイブリッド開催にすること。またフリートークなどで社員を放り出さずに、会話がしやすくなるようなゲームやトークテーマを用意するなど、会話に困らないような企画があると、より効果が得られそうです。

Q.5/理想的な働き方を教えてください。

できるだけ毎日リモートワークがしたい-40名
月に数回出社したい-23名
週に数回出社したい-10名
どれでもない-2名

8割以上の回答が、リモートワークを中心に働きたいという回答でした。パンデミック以前のような100%出社を望む社員が一人もいなかったのは、ちょっと意外でした。

「月に数回出社したい」「週に数回出社したい」と回答した社員に、出社のメリットを聞いてみると…

「環境を変えることによるリフレッシュができる。(入社1年目)」

など、仕事とプライベートのメリハリをつけたり、気分転換のためにたまに出社したいという意見が多くみられました。
環境を変えることによるリフレッシュの一環としてオフィスを考えているようですね。他にも… 

皆さんがどのように働いているのか実際に見て学ぶことも多い(特に若手のうちは・・)。(入社5年目)」

オフラインで数時間でも一度対面で会っていると仕事のしやすさが圧倒的に違うチームや同期と一緒に出社した際の雑談やランチ休憩などで、更にチームとしてまとまる気がする。(入社1年目)」

「何かの方針を決定する際には顔を合わせて会議した方が円滑に進むから。(入社1年目)」

など。入社歴の浅い社員であっても、出社とリモートワーク、それぞれのメリットを使い分けている様子から、ニューノーマルな働き方にかなり適合できていると感じました。

一方、「できるだけ毎日リモートワークがしたい」と回答した社員の意見の8割が「通勤」や「通勤時間」を省いて過ごせることにメリットを感じていました。
特にパンデミック以前は、ほぼ毎日通勤をしていた3〜6年目社員は、毎日リモートワークをしたいという回答が多く、満員電車に乗らずに済んで喜んでいるようです。具体的な意見として、

通勤時間がないことで育児や睡眠時間が取れるようになりました。リモートワークでない場合には平日育児には殆ど参加できなかっただろうと思われます。(入社6年目)」

など。確かにプライベートを充実させながら仕事を両立できるのは、リモートワークならではの素晴らしい働き方ですよね。

Q.6/コロナ渦での会社の取り組みや研修において、あまり役立たなかったものは?

私たちNTTコミュニケーションズでは、コロナ禍でも社員が快適に働くことができるよう、オンライン研修や組織横断プロジェクトなど、色々なチャレンジをしました。今だからこそ言える、あまり効果的ではなかったように感じる取り組みについて聞いてみました。

「オンラインでの大人数での飲み会。相互的な会話にならない。(入社3年目)」

「偉い人のいるオンライン飲み会。偉い人が話すのを聞くだけなら良いが、部長と課長だけが盛り上がるのを外から見てるような状態は好ましくないと感じました。(入社5年目)」

「リモートでの交流会。大人数が参加するなか、先輩社員への質問がほとんど出なかったときに、先輩社員に申し訳なかった。対面で質問しやすい環境を作るか、フリー質問が出なかった場合に予め先輩社員に質問を渡してそれベースに答えてもらう等があると良いと思った。(入社4年目)」

「とあるオンライン研修です。内容は興味深いし活用したいと思いましたし、その後実際にリモートでやり続けてみたものの、意見の出やすさなど、改めてオフラインとオンラインの差は大きいと感じました。(入社4年目)」

ということで、ある程度の人数でのオンラインでの研修や飲み会では、コミュニケーションがうまくいっていないという意見が多かったです。
確かに…オンラインの飲み会が一時期より減ったのも、それが原因の一つかもしれませんね。

オンラインイベントは、新しい人間関係構築のための一つの選択肢として、参加者全員が等しく会話できる準備や工夫をすることを気をつけたいと思います。

Q.7/リモートワークを快適にするためにおすすめプロダクトを教えてください!

リモートワーク、社員の多くが「複数枚のモニター」「サブモニター」など、モニタを挙げてくれました。PC +モニタが作業効率を上げてくれるよう。

「PC単体では画面が小さいので作業スペースが限られてくる。(入社4年目)」

これに加えて、マイクやヘッドセットなどをピックアップしてくれる社員も。これはオンラインで相手が聞きやすいようにと配慮して導入されている方がちらほら。

あとは広いデスクにこだわったり、長時間座るチェアにこだわったり。仕事をしながら運動不足を解消するために、デスクの下でステッパーを導入している社員もいました。

それぞれのリモートワーク環境をしっかり整えて、ハイブリッドな働き方を実現しているのかもしれませんね。

Q.8/あなた自身のこれからの働き方は、どのようになるとより良くなるとお考えでしょうか?

会社が強制することなく、リモートと出社を自由に選択できる状態となることを希望する社員の意見が多く見られました。

一方入社1年目の社員からは総じてコミュニケーションのための出社を望む回答もチラホラと。

対面でのディスカッション時間を増やしたい。対面でモブ/ペアプロなどを実施したい。(入社1年目)」

入社歴が比較的長い社員からは、

月に1回くらいは全員で対面で仕事する機会があると良い。(入社5年目)」

「週1回チーム出社を実施しています。強いて言えばもっと他チームの知り合いと立ち話をしたいです。(入社4年目)」

ということで、やはり同じく業務外のコミュニケーションを解決しつつ、ハイブリッドな働き方をしたいということでした。対面とリモート、択一ではなくバランスを取りながら働くことが、新しい働き方を実践するポイントなのかもしれません。

最後にNeWorkチームとして嬉しかった回答を紹介させてください!

「新卒のメンバーは、チームメンバーの忙しさが見えず、聞きたいことがあっても電話をかけるのに戸惑いがあると感じます。配属直後の数カ月間は部内の新卒+トレーナー+育成担当が入ったNeWorkスペースを作成して、打ち合わせ時以外はボイスチャンネルに入っておいてすぐコミュニケーションができる体制を作ろうと思っています!(入社4年目)」

皆さんもNeWorkを、ぜひ社内コミュニケーションを円滑にするために活用していただければ嬉しいなと思っています。

今回のアンケートには、ここで紹介できないほどたくさんの回答が寄せられました。これからも現場の声に耳を傾けながら、NeWorkは新しい働き方に貢献できればと思います。

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さあ、一緒に新しい働き方へ。
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NeWork note 編集チーム:中見麻里奈、原田結衣、梶川詩央

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