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【妄想小説】エモいロマンス劇場・東京編(後編)

※この小説はうる覚えのディズニーの記憶で作成しています。実際のアトラクション内容と異なる可能性があります。

◾️前編

パイレーツ・オブ・カリビアン

カリブの海賊に乗り、キャプテンジャックスパロウの登場に2人のテンションは上がっていた。

「ジャックめっちゃカッコよかったなぁ。」

「映画のイメージまんまだよね!俺も好き。」

「海賊王に、俺はなる!」

「そら、ワンピースや!」

「いや、でもな、おかんが言うにはな、主人公が埼玉出身らしいねん。」

「あー、ほなワンピースと違うかぁ。埼玉に海は無いからな。海賊王になれるわけがない。って、何やらしとんねん!」

「ははっ!次はジャングルクルーズだ!」

それからいくつかアトラクションに乗り、ホーンデッドマンションに乗ることになった。

ホーンテッドマンション

ホーンテッドマンションは、いわばお化け屋敷のようなアトラクションなのだが、ハロウィンからクリスマスに掛けて、ナイトメアビフォークリスマスとコラボをし、その時期は愉快なアトラクションへと変貌するのだ。

「うち、お化け屋敷的なの苦手なんやけど、、」

「大丈夫!サンディークローズに変身したジャックが楽しく迎えてくれるから!」

キャストに暗いホールのような場所に案内される。

ナレーションが流れ、部屋が高く伸びていく。

突如部屋が真っ暗になる。

「キャー!!」

女性の悲鳴のような声を響く。

天井から巨大なジャックが落ちてきた!

「きゃっ!」

「大丈夫?」

かおんの肩を抱く。

「心臓に悪いわぁ!これまだ続くの?」

「もちろん、ジャックのクリスマスはこれからだよ。」

「怖いけど、エモちゃんが横におるなら平気。」

「えー!最後まで俺いるかなぁ?途中でオバケに拐われちゃうかもよ?」

「そんなん言わんといて!」

クリスマス仕様のホーンテッドマンションは、いつもの怖いホーンテッドマンションとは違い、とても温かい雰囲気だ。

ナイトメアビフォークリスマスに登場するキャラクター達が、音楽でクリスマスを盛り上げてくれる。

「えっ!?鏡の向こうのうちらの間に、誰かおらん?」

「え?俺には見えないけどなぁ。かおんは霊感強いんじゃないの?」

「やめて!怖い!」

「じゃあ、こうしたら怖くないよ。」

俺はかおんに優しくキスをした。

「もう、、エモちゃんったら、、でももう怖くない❤️」

「なら良かった。また怖くなったら言ってね。俺のキスで悪霊退散してやるから。」

「だったら取り憑かれてもいいかも❤️」

「その表情可愛い!いただき!チュッ」

「あー!またチュウした!また悪霊いた?」

「ううん、今のはチュウしたかっただけ❤️」

「もう、、///、、好き❤️」

「俺も❤️❤️」

クラブ33

その後も、アトラクションに乗ったり、ショーを観たり、チュロスを食べてパーク内をぶらぶらして楽しんだ。

時間としてはもう夜になっていた。

「今日はかおんのために、お店予約してあるんだよ。」

「ホント?嬉しい!何てお店?」

「クラブ33」

「クラブ33?えーっと、マップだと、、うーん、、どこ?」

「この店はね、マップに載っていないお店で、限られた人しか行くことが出来ないんだ。今日、かおんが来るって事だったから、コネクションを使って、予約しといたんだ。」

クラブ33とはディズニーランドのマップには載っていない、スポンサーや大株主など、ごく限られた人しか行くことのできないVIPのためのお店なのだ。

「えー!すごーい!エモちゃん何者?!」

「まぁ、それはいいじゃん。さっ、中に入ろう。」

入口がわかりにくい33と書かれたテーブルのインターフォンを押すと、キャストが現れ、中へと通された。

2人でワインを楽しみながら、フレンチを嗜んだ。

窓からはエレクトリカルパレードが丁度見えた。

「最高の時間やわぁ。まさかフレンチ食べながらパレードが見れるなんて。」


「だろ?なぁ、かおんに受け取って欲しいものがあるんだ。」

「なに?」

「はい、これ。」

「えっ、、これって、、、?」

俺はかおんにマレーシア行きのチケットを渡した。

「これから、2人でマレーシアに行って、誰も知らない地で一緒に暮らさないか?」

「でも、エモちゃんの家族や友達や仕事は、、、?」

「もういいんだよ。俺はお前と一緒にいたいんだ。だけど今のままじゃ結ばれるのは難しい。だから、誰も俺らの事を知らない国に行って、ぜんぶ忘れて、2人だけの世界へ行こう。」

「うん、、私も着いていく。」

「よし、善は急げだ!成田まで行こう!」

こうして俺らは、ディズニーランドから成田空港に行き、そのままマレーシアに向かったのだ。

マレーシア

「これで本当に良かったの?」

「あぁ、これで良かったんだ。さぁ、2人だけの生活を、この地で築いて行こう!」

「エモちゃん、大好きだよ。」

「あぁ、俺も大好きだよ。」

夕陽が差し込むクアラルンプールから近いビーチで、2人はこれからを誓うキスをするのだった。

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