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月刊想造楽工vol.12 9月号 特別編「特別支援校の教員が福祉×デザインの民間企業に仲間入りすることになった理由」
こんにちは!月刊想造楽工です。
冒頭はいつも通りインターンしおりがお届けします。が!
今月は特別編。事業の副班長的存在、みきさんによる想造楽工との出会いのお話です。
みきさんはこの4月まで、特別支援校の先生として長くお勤めしてらっしゃいました。どうして想造楽工に仲間入りすることになったのか、そもそもどこで出会ったのか。ここに至るまでの軌跡と事業への想いがまとめられていますので、ぜひご一読ください。
では、どうぞー!
特別支援校でのお仕事と、タイでの経験
はじめまして!
4月から株式会社ニューモアに仲間入りをしました、近藤美樹と申します。
1988年生まれ愛知県岡崎市出身、好きなことは食べること・寝ること・旅行・料理です。
今回は私がニューモアに仲間入りさせてもらうことになった経緯を少しお話させていただきたいと思います。
私は大学卒業後、東京都の特別支援学校で教員として勤めていました。
生徒たちはかわいくて、いとおしくて、生徒たちの成長を近くで見られる仕事が大好きでした。
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そんな中、小さい頃からの夢だった青年海外協力隊に応募し、2018年に特別支援教員としてタイに派遣されました。
タイのターク県という小さな町の特別支援教育センターに配属され、日本の特別支援教育の経験をもとにタイの先生たちと楽しい授業作りをすべく奮闘。
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ターク県はなかなかの田舎で、周りはタイ人ばかり。
雨が降ったら送り迎えをしてくれたり、町で自転車が壊れたら知らない人が必死に直してくれたり、同僚や地域の人にたくさんたくさん助けてもらいました。
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小さな町なので「赤い自転車に乗った日本人」として地域の人たちに認識され、見守ってもらっていたように思います。
そんな生活を送る中で地域で生きることの大切さを実感しました。
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帰国後のモヤモヤと想造楽工との出会い
2020年3月に帰国し、そこから1年は今思えば燃え尽き症候群だったように思います。
教員に復帰していたのですが、仕事は多忙を極めていて、ひたすら目の前のことを必死にこなす毎日でした。
生徒たちと関わる時間は相変わらずとても楽しくてやりがいを感じていたのですが、ずっと言葉には表わせられないモヤモヤを抱えていました。
タイで改めて大切だと感じた、障害のある人が「地域で生きる」ことができる社会になるにはどうしたらいいのだろう。
お世話になった校長先生が「地域に開かれた学校」をモットーにされていて、どうしても閉鎖的になりがちな特別支援学校と地域を繋げるにはどうしたらいいのかを考える機会も多くありました。
障害のある人もない人も、一緒に地域で生きることができる社会になってほしい、と思いつつ、何をしたらいいのか分からなくて。
そんな中、友人に想造楽工のクラウドファンディングを教えてもらい、想造楽工に出会いました。
想造楽工のHPを見て「ビビビ!!!!!」ときました。
「私ここで働きたい!!!!!!」と。(唐突!)
当時、想造楽工でオクトーレの休憩スペースを装飾していたので、クリスマス当日、急いで仕事を終わらせオクトーレへ!
そこにはゆるくて可愛い装飾と、そこでおしゃべりを楽しむ高校生たちの姿を見て、「あぁーーーこれだーーーー!!」と感銘を受けました。
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支援する側、される側という構図ではなく、当たり前に一緒に存在していて。
障害のある人が描いた絵だからいいとか悪いとかではなく、単純にかわいくて。
絵を描いた方たちがきっと楽しんで描いたんだろうなという様子が伝わってきて…
お互いハッピーな空間がそこにはあって、とてもとても感動しました。
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そこからよりこさんにDMを送り、直接お話をさせていただく機会をもらい。(MODESTEさんでの原画展!)
よりこさんとたくさん話をしました。
よりこさんはもうなんとも素敵な魅力の持ち主で、一気によりこさんのファンになりました。
その帰り、よりこさんとの八王子駅までの道のりで突然「もし事業を広げることがあったら、私を使ってください!」と知識も経験もない自分を図々しく売り込み。笑
そこからありがたいことにご縁を繋いでいただき、副班長としてニューモアに加えてもらえることになりました!
よくもまぁこんなどこの骨かも分からないやつと一緒にやろうと思ってくれたなぁと思います。笑
でもそんなよりこさんのガッツあるところも大好きです!
想造楽工副班長に就任!
ニューモアの仲間入りをさせてもらって約5か月が経ちました。
今は商業施設などに想造楽工を知ってもらうきっかけ作りをしたり、委託販売先の店舗さんとやり取りをしたり。
しあわせのたねさんやまことくらぶさんなど、パートナーの福祉施設の利用者さんと一緒に絵を制作したり、雑談したり(雑談がメイン!?ではないはず…!)しています。
などなど、恐れ多くも想造楽工副班長として、マルチにやらせていただいています。
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いろんな人と想造楽工の魅力を話せて、かわいい事務所で、愉快であたたかいメンバーと一緒に仕事ができてとても楽しいです。
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原画を描くところから、デザインが加わって商品になるまでの過程を身近で見られるのがすごくおもしろい!
初めて私の働きかけで新しくお仕事を作ることができたときは本当に感慨深かったです。
商業施設さんでの設置が終わって、子どもたちが「ぞうさんだ!」とかけ寄ってきてくれたときは嬉しかったなー。
微力ながらお仕事を増やすお手伝いができていたら嬉しいです。
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オクトーレの休憩スペースのような、支援する側・される側とかではなく、当たり前にお互いが存在していて、みんながハッピーな空間を増やしていけたら、こんなに嬉しいことはありません。
たくさんのハッピーな協働を生み出せるよう、これからもがんばります!
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あとがき
想造楽工副班長みきさんの想いを綴ってもらった特別編、いかがでしたでしょうか。
色々な人が優しい気持ちを持って関わり合うことが、福祉って言葉の意味なのかなあ、なんて思ったりします。
これからも小回り利かせてがんばりましょー!
きっと素敵な秋がやってきますね。
事業のくわしいことについては、ぜひ下記リンクをご覧ください。
・公式WEBサイト:https://sozogakko.com
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