想造楽工プロダクト、本格始動!
こんにちは、ニューモアのYORIKOです。
なんとも不思議な春が続きますが、気付けばnoteを長いこと手つけず状態になってしまっておりました・・・!
言い訳をすると、昔やっていた絵日記を描く習慣を取り戻したらデジタルの文字打ち込みノルマ意識が薄れてしまっていました。
それはそれで心地が良かったのですが最近、「note読みました」とお言葉いただいたりしまして、
やっぱり考えをちゃんと発信する場所も大事ねえ、とまた向き合おうとしている次第です。
二転三転して恥ずかしい…とも思うのですが、こうでなければ、と決め付けなくて良い点がSNSの素敵なところ。たぶん。。
肩に力を入れすぎないよう、やっていきます。
改めまして、こんにちは。
株式会社ニューモア代表のYORIKO(宮島依子)といいます。1987年埼玉県生まれ、桑沢デザイン研究所、ロンドン芸術大学セントラルセントマーチンズ卒。デザインとアートプロジェクト制作を生業にして7年ほど個人業でやってきましたが、2020年春に「想造楽工(そうぞうがっこう)」という事業を起こすべく、法人化をしました。今は役員2名、外部パートナー6名の小さな企業として三鷹市・八王子市を拠点に活動しています。
この想造楽工とはなにかというと、
福祉作業施設に通う、障害を持つ方々のイラストレーションとデザインを組み合わせ、商業に展開していこうという事業です。
2019年に東京都八王子市の福祉作業施設に関わった際、利用者さん方の描く絵の世界観に感銘を受けたことから始まりました。
こちらの既成概念を軽やかに超える、のびのびした世界観。
一方で福祉作業所(就労継続支援B型事業所)の平均賃金は、月額16,118円(h30年)という現実。
自分の専門分野であるデザインのサポートを介して完成度を上げることで、商業として通用するアウトプットが担えたら、絵を描くことを仕事として、正当な対価をお支払いできるようになるのではないか。
そう考えてエイヤッと起業をし、スタートしました。
制作のパターンは、自社でプロダクトを作ること、他社さんからの受注制作をデザインチームとして担うことです。
▲日頃の制作風景
(現在、契約を結んだ施設さんで隔週にて絵の制作を行なっています)
▲「KUDAMONO販売所」東京都世田谷区
▲八王子オクトーレ仮囲い(東京都八王子市)
障害のある方々が描く絵は「アール・ブリュット」「エイブルアート」「アウトサイダーアート」などと称され、広く馴染みのある分野となってきましたが、想造楽工においては描いてもらう絵を「イラストレーション」、描き手を「イラストレーター」と呼びます。
アートが「純粋美術」と和訳されるのに対しイラストレーションは「商業美術」と言われ、この2つの違いについてはさまざまな意見がありますが、
ここでは商業展開を前提に絵の制作をし、身の回りの風景に幅広く落とし込んでいくことを目標にしていることから「イラストレーション」を用います。
想造楽工の特徴としては、下記の3点だと考えています。
1 一緒に絵の制作を行うことから始める
2 絵にデザインアレンジを加えて完成させる
3 プロのイラストレーターと同等の費用を設定する
想造楽工の特徴1 一緒に絵の制作を行うことから始める
現在想造楽工では、ご縁の生まれた複数の福祉作業施設さんで、定期的に絵の制作(想造楽工の日と呼びます)を設けています。
▲就労継続支援B型事業所「ワークセンターまことくらぶ」(東京都立川市)
最初にこちらで描いてもらいたいお題を用意し、制作してもらった絵を見て相性の良さそうなモチーフや描き方を提案していきます。
それぞれの良さを客観的に見て引き出し、完成までの道筋をたてる役が大事だと考えるからです。
お互いを知って慣れていくと、呼吸が合って互いに求められることがつかめていく。仲良くなれていく。その感じがとても嬉しいです。
想造楽工の特徴2 絵にデザインアレンジを加えて完成させる
▲イラスト制作のようす(上)・イラストにデザインを加え完成させた成果物(下・八戸市ポータルミュージアムはっち)
想造楽工では、仕上がったイラストをお預かりし、パソコン等でデザインのアレンジを加えて完成させます。
見方によっては描いた絵に手を加えてしまうため、作品制作をする作家志望の方などには嬉しくないことかもしれません。その点を問題ないとする方を、想造楽工イラストレーターとしてお迎えしています。
イラストの持つ世界観にデザインの客観性と計画性を加え、互いに補足しあうことで良いものづくりが目指せると考え、イラストレーションとデザインは対等なビジネスパートナーだとみなしています。
想造楽工の特徴3 プロのイラストレーターと同等の費用を設定する
最後に心掛けていることは、イラストの予算を設定する際決して「障害があるから安く」とせず、一人前のイラストレーターとしての費用感を提示することです。
「多様性」「SDGs」といった意識が当たり前となった現代社会では、
異なる属性の者同士が如何に手を取り合い、協働していけるかが問われています。
そのためには「この人でもできる仕事」の発想ではなく、
「この人だからこそできる仕事」を創っていくことが大切だと考えます。
想造楽工は慈善事業ではなく「ビジネス」であり、
ここのイラストレーターは「支援対象」ではなく対等なビジネスパートナーとして接し、制作に対し正当な費用が渡る仕組みを設定しています。
障害があるという状況は、働く上で技能面等の制限が増えると見なされますが、既成概念を超える「絵の表現力」は技能や効率とは比較できないものであり、見る人に気付きや癒しを与える、確固たる能力であり強みです。
障害を重りではなく翼だと捉え、
それぞれが持ち味を発揮して社会と交わり働く「当たり前」をつくるために、想造楽工は誕生しました。
はてさてそんなわけで・・・やっぱり長くなってしまいました。
想造楽工のことを少し、説明させてもらいましたが、
多くの方に知っていただきたいニュースがございます!
来る6月1日(火)、
プロダクト第二弾をECサイトにて発売いたします!
↑6/1の10:00になりましたら解放です!
今回はポップなイラスト×大人めモノトーンを中心に、幅広い層の方におすすめできるようなデザインを目指しました。
↑カテゴリー1)LIVING
モビールやキッチンまわりなど、生活に癒しを与えてくれるグッズです。
↑カテゴリー2)FASHION
性別・年代問わずおすすめしたい、Tシャツ・バッグなどのアパレル商品。
↑カテゴリー3)STATIONARY
レターセットやマスキングテープ、巾着など、日常で役立つ小さなお助けアイテムです。
枠を超える創造を一緒に。
どうぞどうぞ、よろしくお願いいたします!
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