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ロジカル・人間力・泥臭さの共存――“カラフル”なメンバーが語るnewmoのカルチャーとは

2024年1月に創業したnewmoは、“移動で地域をカラフルに”をミッションに「タクシー事業」と「ライドシェア事業」の双方を展開するスタートアップです。直近では、newmoグループに大阪で展開する老舗タクシー会社「未来都(みらいと)」が加わったり、100億円を超えるシリーズAファーストクローズの資金調達発表をしたりと、急拡大を続けています。

そんなnewmoのカルチャーやチャレンジに共に取り組むメンバーは、どのような人たちなのでしょうか?現在、正社員は入社予定者を含め約50名に近づいていますが、newmoメンバーの経歴やバックグラウンド、入社の決め手も実にさまざまです。

今回は、M&Aの小野(@onotetsu)、PdMの吉居(@yoshii)、ビジネスオペレーションの田村(@kaz)の3名に、newmoにジョインして体感したカルチャーや、「プロ意識の塊」と感じる社内の雰囲気についてなど、それぞれの視点から語っていただきました。三者三様に“カラフル”なバックグラウンドを持つメンバーたちの率直な思いをお届けします!

左から@yoshii、@kaz、@onotetsu

“カラフル”なバックボーンを持つ3名がnewmoを選んだ理由

――まずは皆さんのこれまでの経歴と、newmoに入社した背景を教えてください。

onotetsu:新卒でサイバーエージェントに入社し、最初の1年間は藤田社長の運転手となり、アシスタント業務をしていました。その後、広告商品の開発、Webサービスのプロデューサー、VC、CVC「藤田ファンド」の立ち上げなど様々な事業に携わらせていただきました。2013年の藤田ファンドの立ち上げ時に、上司だったのがSoさん(現newmo CBO・宮崎 聡)です。その後、エイベックスと共同で音楽配信サービスを提供するAWA株式会社を立ち上げ、2018年に社長に就任しました。

@onotetsu(M&A、PMI)

そして2023年から独立して少子化対策関連の新しい事業の準備を行っていました。具体的には学校、習い事、家の3箇所をつなぐ子供向けのライドシェアバスを、アプリで配車できるというようなサービスを考えていました。きっかけは、二人共しっかり働きたい夫婦である我が家の課題でした。

我が家には8歳と3歳の2人の子供がいるのですが、習い事の送迎と幼稚園のお迎えのために仕事を調整しなければならず、夫婦で協力しても夕方からがなかなか大変で。このような課題は子供がいる共働き家庭はみなさんお持ちかなと思います。子育てと仕事を両立しやすい社会になれば、少子化を止める一つのきっかけになるかなと考えました。共働き家族向けのシャトルバスのような配車サービスを立ち上げようと準備していました。

そんな中、SoさんからnewmoのM&Aを手伝ってほしいと連絡をもらいました。業務委託として2ヶ月ほど関わらせてもらい、5月からジョインすることになりました。

CBO宮崎(So)から届いたメッセージ

yoshii:私は大学の理学部情報科学科を卒業後、大手SIerに入社しエンジニアとしてキャリアをスタートしました。その後、現在はゲームを主力とするドリコムの創業期に入社し、ブログ事業や黎明期のソーシャルゲーム事業などに携わるなかでプロジェクトマネージャーやPdMの役割へと移行していきました。会社の成長とともに上場を経験し、スピード感ある企業で働くことの面白さを知りました。

ドリコムには12年ほど在籍した後、現在eKYCを手掛けるLiquidの創業期に参画。その後いくつかのスタートアップを経てフリーランスで働いていましたが、ドリコムやLiquidで経験させてもらったような「スピード感を持って世の中に新しい価値を提供するプロダクト作り」にフルコミットでまた挑戦したいという気持ちが少しずつ大きくなっていました。

そんな時に、長く付き合いのあるsowawaさん(現newmo CTO・曾川 景介)のnewmo立ち上げに関するSNS投稿を見ました。実は、sowawaさんは学生インターンとしてドリコムに在籍していたことがあり、その時に一緒に開発をしていました。難題を続々と突破する技術力と愛嬌のあるキャラクターで彼との開発はとても楽しく、いつかまた一緒に仕事をしたいと思っていました。

雑談するくらいの気持ちで連絡したところ、sowawaさんから「一緒にやれないかな」と誘っていただきました。プレスリリースなどで感じていたnewmoの印象が自分には華々しすぎて、正直なところ最初は少し迷いましたが、挑戦したかったことがまさにここにあると思い入社を決めました。

@yoshii(Product Manager)

kaz:私は新卒で保険会社に入社し、約10年間営業として働きました。その間に、経営の視点も学びたいと考えるようになり、もともと興味があったアフリカビジネスと関わるために、会社の制度を利用してフランスのビジネススクールへ留学しました。

ライドシェアに興味を持つようになったのは、留学中に3か月ほど南アフリカのヨハネスブルグでインターンとして過ごした経験からです。ヨハネスブルグは治安が非常に悪く、安全な移動手段がほとんどありませんでしたが、唯一機能していたのがUberでした。そのため、毎日Uberを利用していました。利用者、運転手、企業の三方にメリットがあるビジネスモデルに感銘を受け、その経験からライドシェアや交通インフラに興味を持つようになりました。

ご縁があり、帰国後の2019年にUberのモビリティチームに転職しました。しかし、コロナの影響もあり国内交通需要の減少と、同時にフードデリバリーの需要増加に伴う社内の組織再編があり、フードデリバリー事業に関わることになりました。その後は、画像認識AIや交通インフラ以外の事業を扱うスタートアップにいくつか関わりました。一定期間交通事業から離れていたものの、南アフリカでの経験から日本でもライドシェアを実現したいという思いがありました。また、高齢の両親を持つ身として、地方の移動問題に大きな社会課題を感じていました。

そんな中、以前Uber Eatsで一緒だったharunaさん(現newmo COO・野地春菜)から声をかけていただきました。

実はnewmoについては、harunaさんに会う当日まで知りませんでした。また、naokiさん(現newmo CEO・青柳直樹)の名前も存じ上げず、会う前にネットで検索して「メルカリの日本統括をやっていたんだ!」と初めて気づきました。しかし、naokiさんが本気で二種免許を取得し、地理試験にも合格したという話を聞き、この人とそのチームとならライドシェア事業を成功させられるのではないかと思いました。逆に、ここでライドシェアができなければ、今後日本で進めることは難しいだろうとも感じ、newmoに参画することを決めました。

@kaz(ビジネスオペレーション)

緻密なロジック構築と人間力・泥臭さが共存するのが、newmoらしいカルチャー

――入社前のイメージと、実際に入社してみて特に印象が変わったことがあれば教えてください。

onotetsu:どちらかというと「スマート・ロジカル」というようなカルチャーが強いのかな?と思っていましたが、実際には、泥臭い仕事や足を使うことを大事にする、人間的にも懐が深い人たちばかりでした。自分自身、左脳・右脳両面で高いレベルを追い求め続けなければいけないという、良い意味での“焦りや緊張感”を日々感じています。

kaz:私もonotetsuさんと同じような印象を受けました。さらに、数字やロジック以上に事業に対する強い思いを重視していることも印象的でした。特にnaokiさんは面接でも、「どれだけこの事業に熱意を持っているか」を重要な判断軸にしていると感じました。

規制産業を変えるという並大抵ではない挑戦に対して、単なる数字やスキルだけでなく、強い熱意が求められていることが重要視されている。これは良い意味でのギャップでした。naokiさんに限らずですが、メンバー全員が強い熱意を持ち、それを重要なコンピテンシーとして見ていることも、この会社の特徴的な文化を表していると思います。

――率直に、この組織で働くのに今の自分に足りないと感じたことや、成長が必要だと思ったことは何でしょうか。

onotetsu:newmoは事業の前提となるルールに影響を与えるような取り組みをしています。通常なら「コントロールできることではない」と諦めてしまうようなことに対しても、突破口を見出すために徹底して取り組み、事態を変化・前進させていく姿勢こそが、経営だと感じます。

僕たちの事業には高いレベルで物事を動かす意志と、それを実現するために細かいことを徹底的にやり抜く胆力の両方が必要です。特にnewmo経営陣は、それぞれが経営者経験があるだけでなく、お互いの強みを補完しあう「経営チーム」になっているなと感じています。突破力と細部まで徹底的に見逃さない姿勢、この両方を高いレベルで行うことができる力を自分も身につけなければならないと思っています。

kaz:私も、経営的な観点での視座の高さを実感しています。newmoでは4、5年、あるいは10年という長期的なスパンで戦略を考えています。先々のシナリオを複数想定した上で、事業を運営しています。これまで私は半年や1年単位で事業を成長させることを考えていましたが、長期的に事業を作り、成長させる視点を持つことが自分の成長ポイントになると思います。

また、一つ一つの意思決定に対する視座の高さも印象的です。期待されるレベルは非常に高く、事業を大きくするためにより高い視座での論点設定が求められます。これは信頼の裏返しだと思いますが、そのレベルに追いつくように意思決定していく必要があると感じています。

yoshii:私はプロダクトを作るという観点では、これまでの経験から想像して入社前に覚悟できていた世界ではありました。

ですが、これから開発するものの規模と求められるスピードを目の当たりにして、レベルの高いチャレンジをし続けていくのだという緊張感を日々感じています。改めてギアを上げて取り組まなければならないのは間違いないですね。

大きな挑戦に立ち向かう“プロ意識の塊”集団

――皆さんをはじめ、newmoには多様なバックグラウンドを持つメンバーが集まっています。そんな組織の強さとして感じることは何でしょうか。

yoshii:要件が根本から覆されるような状況や、新しい決定が次々と行われるような状況でも、ネガティブな雰囲気にならないことですね。困難な状況になっても当たり前のように「じゃあ、どうする?」という前向きな姿勢で議論できる点が非常に強いと感じます。誰かに促されるわけではなく各自がそういった姿勢・マインドを持っているところが非常に頼もしいですね。

私はnewmoが掲げるコンピテンシーを、入社後に特に意識したことはないのですが、それはこうした特性を持つ人たち“しか”集まっていないからだと思うんです。改めて言及する必要がないほど自然に浸透していますね。

onotetsu:特にリーダー的な役割を担っている人たちの経験値が大きいと感じます。状況の変化や戦略の変更は日常茶飯事ですが、その伝え方によって現場の反応は大きく変わります。newmoのリーダーたちは、過去の経験から適切な伝え方を心得ているし、受け手側のレベルも高い。その結果、メンバー全員が前向きに取り組める雰囲気が作られています。

kaz:確かに、メンバー間であうんの呼吸のようなものがあり、お互いを理解した上で、自分の役割を認識し、全体にとって良い発言をしようとする姿勢が感じられます。

yoshii:相乗効果もありますよね。「この人がいるから自分もこうあるべきだ」というように、お互いに良い影響を与え合っているような印象があります。

――newmoならではのカルチャー、コミュニケーションの特徴はありますか。

kaz:出社してフェイス・トゥ・フェイスでしっかり話をする文化です。毎日変化が激しい環境下では、たとえ1日であってもコミュニケーションギャップが生じかねないので、みんなが顔を合わせてコミュニケーションを取ろうとしています。

一方で、このペースを継続させるために皆がものすごく頑張っているので、時には疲れてしまうこともあるのかなと。ただそれも、適切に息抜きをしながら進めていこうと各自が自分でバランスを取っている印象ですね。

onotetsu:集まっているメンバーの人材の質の高さが、コミュニケーションの質にも表れていると思います。追い詰められたり厳しい状況になると他者へのコミュニケーションが荒くなったり時には攻撃的になりがちです。しかし、newmoのメンバーは常に一定のレベルのコミュニケーションが保たれています。これは誰かが「こうしましょう」と言ったわけではなく、集まっている人々の性質によって自然とそうなっているように感じます。

yoshii:単純に「プロフェッショナル」というよりも、「プロ意識の塊」みたいな人たちが集まったチームという言葉が合っている感じがします。

――newmoへの入社を考える人に伝えたいことはありますか。

onotetsu:newmoは今、多様なバックグラウンドを持つ人材を求めています。我々が直面している課題は本当に難しいものです。規制動向など、自分たちだけでは決められないことに振り回されることも多く、ハードルは非常に高い。国の制度を動かすレベルの事業と、そこに向かって本気で取り組むメンバーと一緒に挑戦したいと思える人に出会えたら嬉しいですね。

yoshii:newmoが取り組むライドシェアの課題と事業のフェーズ、そして集まっているメンバー、これらの条件が揃っているのは今しかありません。私自身、個人的にやりたいことは後でもできるかもしれないですが、この機会は今しかないと思って参加を決めました。私が感じるのは、「今しかない」というタイミングの重要性です。

kaz:様々なハードルがある中で、それに負けずに挑戦し続けるマインドが必要だと考えます。我々も入社時にある程度のリスクを取って、この事業が成功すれば社会を変えられるという思いで一歩を踏み出しました。そういった勇気を持って挑戦する姿勢が大切だと思います。

インタビュー参加者プロフィール

小野 哲太郎 M&A(onotetsu)
2007年に名古屋大学を卒業後、サイバーエージェントに入社。藤田社長の運転手、WEBサービスプロデューサー、VC業務、社長室室長など多岐にわたる経験を積む。CVC「藤田ファンド」の立ち上げにも携わった。ストリーミングサービス元年の2015年に定額制音楽配信サービスを手掛けるAWAを設立、2018年に同社の代表就任。2023年に独立し、共働き家族向けの子供送迎配車サービスの立ち上げを準備。元同僚で現newmo CBO宮崎からの「手伝って!」のメッセージをきっかけに、newmoにてM&AとPMIを担当。

吉居 広子 Product Manager(yoshii)
大学の情報系学科を卒業後、大手SIerでエンジニアとしてキャリアをスタート。その後、当時ブログ事業をスタートしたドリコムの創業期に参画、エンジニアからPdMへと役割を変えながら12年間従事し、スタートアップの急成長や上場フェーズを経験。いくつかのスタートアップやフリーランスを経て、ドリコム時代に現場をともにした現newmo CTO曾川との会話をきっかけに2024年newmoに参画。

田村 和弘 ビジネスオペレーション(kaz)
2008年に慶應義塾大学を卒業後、新卒で保険会社に入社、約10年間営業として従事。経営の視点を学ぶため、フランスのビジネススクールに留学。留学中、南アフリカのヨハネスブルグでのインターン経験からライドシェアに強い関心を持つ。2019年にUberに転職後、ライドシェアや画像認識AIの外資スタートアップ等に携わる。元同僚で現newmo COO 野地からの紹介をきっかけに、日本のライドシェア実現への情熱と、地方の移動問題の解決をしたい思いから、2024年newmoに参画。

おまけショット:kazさんはこの日のためにサングラスを持参していました😎

(執筆:たかしお)

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