「今のnewmoはどうなっている?」がまるっとわかる4つの質問を経営メンバーにぶつけてみた
「移動で地域をカラフルに」
このミッションを掲げ、2024年1月に創業したのがnewmoでした。現在newmoでは心強い仲間たちとサービス開発をしているわけですが…!
ところでnewmoはどんな組織なの?
今、どんな働き方をしている?
newmoが大事にしている考えは?
これからのnewmoはどうなっていく?
まだ始まったばかりということもあり、このあたりをきちんとお伝えできていませんでした。そこで今回は、newmo代表の青柳直樹とCTOの曾川景介、COOの野地春菜にインタビューを実施。それぞれの考えを話してもらいました。
1:今、どんな組織体制ですか?
ーさっそくですが、まず聞きたいのは「newmoの組織体制」についてです。今、どのような体制になっているのでしょうか?
曾川:僕が管轄しているエンジニアチームからお話ししますね。ありがたいことに、エンジニアチームには心強い仲間が続々と集まっています。今はまだマネジメントを必要としていないので、しばらくはフラットな状態を維持するつもりです。
もちろん、メンバーそれぞれが活躍するために必要であればエンジニアリングマネージャーなどの役割を誕生させます。しかし、今のnewmoにはまだプロダクトがありません。だからこそ現在は「つくること」「それをお客さまにデリバリーすること」を最優先事項にしています。採用においても、開発に全力をかけられる方を優先していますね。
野地:私が管轄するビジネスオペレーションチームも、エンジニアチームとほぼ同じです。そのなかでも重視しているのが「自律し自走できること」。newmoが挑むタクシー・ライドシェア事業領域は変化が多く、一筋縄ではいかないことばかりです。そんな状況下でも行動し続けられる人はウェルカムです!
ー会社全体ではどうですか?
青柳:まだ創業してまもないので、タイムラグがあるコミュニケーションを避けるためにも今のところは極力「集まること」を大事にしています。リアルタイムで、かつ対面で話すことで「何が良いのか」「悪いのか」の感覚もしっかり擦り合っていくと思っているんです。先日は初めてAllHands(全社定例)も実施しました。クイックに情報を共有することは大事にしています。
そして、やはり大きなインパクトになったのは、大阪のタクシー会社の岸交へ資本参加させていただいたことですね。newmoをあたたかく迎え入れてくださって、感謝が尽きません。newmoはタクシー・ライドシェア事業において新参者であり、それゆえにタクシーや交通に関してもっと理解を深めていかなければならないと思っています。岸交さんの協力を得て、タクシーの現場を見せていただいたり、運行管理などの研修にも参加させていただいたりしています。何度か岸交さんへ通ううちに、最近では営業所の方々から直接「実はこれが課題なんです」「ぶっちゃけ、ここに困っています」といったお話もしてもらえるようになりました(笑)。
newmoでは必要な知識として、ほぼ全メンバーに運行管理などの研修を受けてもらっています。大阪・東京を行き来するのは大変ですが、そこで得た学びは他には代えがたいものばかりであり、newmoのサービスにおける安心安全を維持するためにも必要不可欠です。それらをもとに、今度は我々が岸交さんをはじめとしたタクシー会社の方々に「ありがとう」と言ってもらえるようなものを作っていかなければならないと思っています。一例ですが、各タクシー営業所では点呼の中で日々健康管理が行われていますが、ドライバーの人数は多く、負荷も高い。そこへ我々がテクノロジーを活用していくことでもう少し簡単にできるようにする、などもチャレンジしていきたいですね。
曾川:同感です。岸交さんが使用しているデバイスをもっと使いやすくするなどして、負荷をなくしていきたいですね。
2:“newmoでの働き方”で大切にしていることは?
ー「働き方」についてです。newmoの採用ページでは次のようなコンピテンシー(行動特性)を掲げています。なぜこれらの要素を入れようと思ったのかを教えてください。
青柳:一番上に「持続的改革を実行するための精神(GRIT)」を入れたのは、僕らが挑むタクシー・ライドシェア事業領域は外部要因によって翻弄されることも多いためです。ライドシェアの議論はすでに扉が開かれていて、どういうかたち・順番になるのかはわかりませんが確実に実現されます。しかし、それまでの状況変化は激しい。だからこそ“折れないこと”が大事なんです。仲間の1人が折れてしまうと、他の人にも大きく影響します。「ライドシェアは実現する」「そのためにnewmoでサービスをつくっているのだ」とみんなが同じ方向を見ながら、事業に全betする。そういった精神を表現するために「GRIT」としました。
それに続く「自走力」「誠実さ」「チームへの信頼、貢献」の3つを入れたのは、これらの要素が揃っていれば、たとえ状況変化が激しくとも確実に前進できるからです。その他の要素も、newmoでのサービスづくりには欠かせないものばかりですね。
野地:GRITに近いのですが、私が大事だと思っているのは「常にポジティブで前向きであること」です。なぜなら、自分のやる気に着火できるのは自分だけだから。変化が大きく大変な状況のなかでも、最終目的地を見失わずにプラス思考を維持できるか、自分のやる気を出すための内燃機関を持っていられるかどうかは大切だと思っています。あとはもちろん、交通に対するリスペクトや理解を深める姿勢は不可欠です。そういった要素も採用面接時に伺っていますね。
曾川:働き方という意味ではお二人と同じような意見になってしまうのですが、あえて言及するなら交通に関わるサービスなので、安心安全をきちんと担保することは重要です。そういう意味では、働き方という話を超えて、それらを技術的な方法も使って実現するというのが大事になると考えています。特にプロダクトは、色々な複合的な要因からくる複雑な課題も多いので、簡単に答えが決まらないものもあると思うんですが、そういった時にしっかりトレードオフを考えた上で答えを出せるかは大事ですね。また、経路問題や最適化といった技術的に面白い課題も多いので、一緒にこの領域を探索して楽しめるような人と働けると嬉しいです。
3:newmoの事業ならではのこだわりポイントはありますか?
ー次は「newmoの事業ならではのこだわりポイント」に関して質問です。事業やサービスを展開していくうえで、組織に関してこだわっている、またはこだわりたいポイントはありますか?
野地:「多様性」ですね。
newmoのサービスは公的な側面が強いです。多くのお客さまが触れるものだからこそ、性別や年齢などさまざまな面での多様性を確保することは、ライドシェアという複雑なサービスを設計していくうえで大切です。
そして現在のnewmoはリファラルを中心とした採用となっているため、属性が近いメンバーが集まっています。コミュニケーションコストが低いメリットはありますが、このままではnewmoが小さなコミュニティの中にとどまってしまいます。これからは今のnewmoメンバーがいないコミュニティに属する方々にもお会いしていく予定です。また、交通系サービスは男性に偏りがちなところもあるので、意図的に女性の採用候補者への認知も広げていきたいですね。
曾川:僕も多様性は欠かせないと思っています。newmoのサービスを利用するお客さまには「サービス提供側(ドライバーなど)」「サービス利用側(乗客)」がいらっしゃいます。それぞれがどう思っているのか、どうすると心地よくサービスを利用してもらえるのかを追求するためには多様な観点が求められます。なので、交通業界やIT業界での経験があるメンバーだけで組織を構成する必要はないと思っています。さまざまな経験や知識を持つ人たちと手を取り合い、サービスをつくっていくことが理想ですね。
青柳:僕も同じ考えです。多様性はnewmo創業時から大事にしていて、野地さんや曾川さんが言うとおり、いろいろな視点や経験、強みを持つ人材を初期フェーズからなるべく多く集めたいと考えています。
先ほどお話ししたとおり、newmoは岸交さんとご一緒させていただいています。代表である中塚さん(岸和田交通代表、中塚貴志さん)は、newmoのサービスアイデアを聞くと「それは良いと思う」「それは良くないかな」など、我々にはない気づきを与えてくれるんです。タクシー・ライドシェア事業は、一つの見方だけでは見つけられない「大事なポイント」がたくさんある。それらを早急に発見し、サービスに落とし込んでいくためにも強みが異なるメンバーが大事なのです。
野地さんも話していましたが、今のnewmoは属性の近いメンバーが集まっています。これからは若手の方々にもどんどん仲間になっていただきたい。新卒やインターンの方も、カジュアルに話を聞きにきてほしいです!
4:これからのnewmoの組織はどうなっていきますか?
ー最後に「これからのnewmoの組織」について質問です。1年後、2年後などはどうなっていくのでしょうか?
青柳:組織規模としては、直近は社員と入社が決まっている人で20-30人ほどですが、事業に必要なメンバーを考えると2024年中には80〜100人、その後newmoの地域展開が進んでいれば、2025年には200〜300人になっている可能性がありますね。そこから先はまだ見えていませんが(笑)。ただ、成功モデルができるまでは100〜150人規模で頑張りたいと考えています。カルチャーをつくりながら組織を大きくしていきたいので、あまりに急激に大きくするということは避けたいのです。
「強い組織」とは、多様性とカルチャーという相反するものが両立している状態を指すのだと僕は考えています。newmoを強い組織にするためにも、成功モデルにともなったミッション・バリュー・カルチャーを醸成しつつ、そのうえで地域展開できるように拡大していくつもりです。
ー今後の注力ポイントはどこになりますか?
青柳:テックの力は中長期的にも必要だと思っています。先日の発表会でお伝えしたとおり、newmoはタクシー事業とライドシェア事業の2つの事業形態を並立させるハイブリッドモデルです。そこから生まれるサービスの価値を高めていくには、テックの力は必要不可欠。サービス開発に全力を注ぎつつフレキシブルにも動ける体制にするため、しっかり投資していきます。
また、サービスが始まれば各拠点で認知を広げたり、ドライバーの方々のオンボーディングをしたりなど、オペレーションが忙しくなります。事業をスケーラブルにしていくには、各拠点で自律的な経営ができるかどうかが肝。そういったことができるよう、いろいろな強みやバックグラウンドを持った方が集まる組織を目指します!
ーありがとうございました!
newmoでは一緒に働くメンバーを募集しています!