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あなたのために救い主が生まれた。

ルカによる福音書の2章には、羊飼いたちのところに天使が現れて、救い主の誕生を知らせる場面が記録されています。

「その地方で羊飼いたちが野宿をしながら、夜通し羊の群れの番をしていた。すると、主の天使が近づき、主の栄光が周りを照らしたので、彼らは非常に恐れた。天使は言った。『恐れるな。わたしは、民全体に与えられる大きな喜びを告げる。今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになった。この方こそ主メシアである。あなたがたは、布にくるまって飼い葉桶の中に寝ている乳飲み子を見つけるであろう。これがあなたがたへのしるしである。』」

この「羊飼い」たちは、「身分が低かった」と言われています。なぜでしょう??

①雇われ羊飼いだった。
 羊飼いたちは、羊のオーナーではなく、使用人として羊の世話をしている立場だったので、社会的に下の身分だった。

②血・死体に触れる仕事だった。
 ユダヤの律法では、血や死体に触れると「穢れる」とされていました。羊の世話をしているのですから、血や死体に触れるのは避けられないことでした。

③安息日を守ることができなかった。
 当時のユダヤの文化で「身分が高い」とされていたのは、祭司や律法学者でした。彼らは律法に詳しく、また律法を一生懸命守っていたからです。律法の中で彼らが特に重きを置いていたのが、「安息日を守り、これを聖とせよ」ということでした。羊飼いたちは、というと、生き物の世話をしているので週に一日「何もしない日」をつくることはもちろんできませんでした。

 特に②と③の理由から、羊飼いたちは「つみびと」とされていたので、身分が低かったのです。

 さあ!そこに!天使が現れて言うのです。
「あなたがたのために!」
「救い主がお生まれになった!」

 社会の底辺にいる者、つみびと(”救い”から遠いところにいる人)とされていた羊飼いたちにとって、これはまさしく、「良い知らせ」でした。
 しかも、その救い主・主メシアは、飼い葉桶に寝かされているというのです。もし、そうでなければ羊飼いたちは「わたしたちのために」救い主が生まれたとは思えなかったかも知れません。
 

 イエス・キリストは、罪に定められた者(あなたやわたしも)のために、わたしたちが分かるように、わたしたちと関わりを持つために、わたしたちと共にいるために、このようにお生まれになったのです。

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