ミャンマーZ世代の悲鳴と悲痛の覚悟 武装闘争でしか民主主義を取り戻せない
軍のテロにゲリラ的テロで対決する
ミャンマーの国民防衛隊とZ世代
2月1日のクーデターで政権を破壊されたアウンサンスーチー党首のNLD(国民民主連盟)主体で設立された連邦議会代表委員会(CRPH)は、4月16日に国民統一政府(NUG=National Unity Government)をネット上で発足させ、5月5日には「国民防衛隊(People Defence Force、PDF)」を設立、少数民族武装勢力も巻き込んで「連邦軍」にしたいと考えている。NUGは軍政の国家統治評議会(SAC)をテロ組織と呼び、SACもNUGやPDFを非合法なテロ組織と断定、NUGの閣僚を反逆罪で指名手配している。
4月以降、国軍車両や警察署などの国軍関連施設に限らず、中国系工場などでの爆発や放火が急増しており、軍政はすべてが民主派のテロ活動だと断定している。ミャンマー各地でPDFに賛同する市民による武装組織が生まれ、連帯して国軍と戦い始めているが、国軍側の公務員や教育委員会幹部、国軍への密告者と見られた人の暗殺など、NUGやPDFは必ずしも統率しきれていない。