「動乱の危機」孕む中国経済 失業者2億人で貧困は深刻に

危機感を露わに「失業問題の対処を誤れば
現体制の崩壊につながりかねない」

 「2022年の我が国の経済工作は“安定第一”で行うべきである」。21年12月上旬に北京で開かれた中央経済工作会議は、こうした方針を前面に打ち出した。

 この会議には、習近平(総書記)、李克強(首相)ら7人の政治局常務委員を先頭に、中南海の主要幹部のほとんどが出席し、習近平、李克強が「重要演説」を行っている。22年の経済政策の基本方針を決める極めて重要な会議であったことが窺える。

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