俳句の遊歩道(`22/2)

ブランデー掌に来し方写す暖炉の炎 平岩登代子

掲句の眼目は「暖炉の炎」であり
「ストーブの口ほの赤し幸福に 松本たかし」とあるように、
炎の懐しさ、うれしさ、暖かさは冬ならではの感懐であり
「ストーブを見続ける冬来たりけり 丹下美井」のうれしさである。

ここから先は

773字
この記事のみ ¥ 200