値上げのオンパレード、消費者心理は変わった? インフレファイター流通業界の深き悩み

値上げ、致し方なし、という消費者の声
消費者の味方の看板は絶対降ろさない

 30年以上、続いたデフレが終わりを告げるのだろか。値上げのオンパレードである。新パッケージにして量を調整する“ステルス値上げ”なんて姑息な手段は取らず、露骨に値上げを打ち出す食品メーカーの何と多いことか。

 理由は、円安に伴う輸入原材料費の上昇に燃料の高騰、コロナ禍で海上輸送が滞っているなど同情すべき面も多い。これまで、企業間で売買される物品の価格(企業物価)が上がっても、消費者が購入する価格(消費者物価)に直結しなかったのも、インフレファイター小売り等の頑張りともいえた。

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