元特捜検事の複眼(`21/10)

刷毛で描かれたかの様な薄雲に
錦織りなす落葉広葉樹
目で確かめる秋の砌(みぎり)
異端は桐の木 葉音で秋の到来を知らせるとして
「桐一葉」なる季語まで誕生

 桐は他の落葉樹より一足早く、色を染めずに落葉。

その葉は柏葉や朴葉より大きく、音を奏でて落葉しても不思議ではないが、植物学的には草の仲間(幹は空洞で樹芯がなく実態は茎)、その形状が「木」に「同じ」であるとして「桐」の字を当てられただけ。

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