風雲急、ついに始まった食品スーパー再編 ナショナルチェーンへの準備はオーケーか

H2O何するものぞ、オーケーの挑戦
そのまま活用するメリット

 無風だった食品スーパー業界に再編の風が吹いてきた。関西スーパーマーケット(以下、関西スーパー)を巡って、阪急阪神百貨店を核とするH2O(エイチ・ツー・オー)リテイリングと、ディスカウント型スーパーのオーケー(横浜市西区)が争奪戦に入れば、イオンは傘下のフジとマックスバリュ西日本の統合を発表、こちらは間もなく売上高1兆円という規模だ。食品スーパーも“非常事態”に入ってきた。

 「予想はしていたが、案外早くやってきた」とある食品スーパー幹部は漏らす。いずれは再編が避けられないと予想する向きは多かったが、コロナ禍明けの流通業界について、目敏い経営者にはここで事を起こさなければと映っていたのだろう。

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