見出し画像

5歳でポケモンカードができるまで(5)

テキストの大切さは、ぜんぶミルタンクが教えてくれた。

ミルクほうじゃなくって、こっちのミルタンク。
我が家のポケモンカード史を語る上で、欠かすことができないのが「ミルタンク事件」だ。買い物のついでに拡張パックを買って、そこから出たカードで、それぞれがデッキを組んでいた頃、我が家で猛威をふるったカードがある。それが特性「モーモーエール」のミルタンクである。一度、そのテキストを確認してみると、HP100のむしょくタイプのたねポケモン。わざはむしょく3エネ要求の「ヒップドロップ」。基礎ダメージが60で、コインを一回投げオモテなら30ダメージ追加とパッとしない。しかし、少し面白い特性「モーモーエール」がある。

モーモーエール
このポケモンがバトル場にいるかぎり、手札から自分のポケモンにエネルギーをつけるたび、そのポケモンのHPを「90」回復する。

このテキストをなぜか、当時4歳の息子どころか大人もそろって、「バトル場」という部分を読み落としていて、「このポケモンがいるかぎり、手札から自分のポケモンにエネルギーをつけるたび、そのポケモンのHPを90回復する」と勘違いしていたのである。今、考えれば強すぎてありえないと思うのだけど、当時はなぜか勘違いしていた。これが強い。ミルタンクがベンチにいれば、エネルギーをはるだけで90回復。わざわざグズマで呼び出して倒していたりしていた。この間違いに気づくのに、数ヶ月かかってしまった。

気づいた時は衝撃的だった。そして、この「ミルタンク事件」を契機に、親も子ども、しっかりとカードのテキストを読むようになったのである。息子も新しいカードがでると、ジーっとカードを見てテキストを読み込むようになった。パパが解釈を間違えると、注意してくれるようになったのである。

※写真は3連休で帰った実家でおじさんと対戦する息子。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?