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5歳でポケモンカードができるまで(8)

息子5歳、最新のデッキ

息子の許諾が取れたので、彼が組んだ最新のデッキを披露したい。「サーナイト&ニンフィアGX」を中心に組んだデッキ。一応、コンセプトとしてはHPが高いサナニンをトゲキッスの特性で回復しながら戦い「ミラクルマジカルGX」を撃つというものらしい。ゼルネアスGXとプクリンは、デッキのサブアタッカーとしての位置づけ。特にプクリンはフェアリーチャームがついていると妖無無で140出るので、息子的にはお気に入りらしい。特にこのデッキを組むにあたって、親はアドバイスはしていない。そもそも息子は週に一回はデッキを組むので、そんな暇はない。ガチの対戦で勝てるデッキではないとは思うけど、それなりにデッキ「らしく」なっているのではと思う。実際、今日の家庭内対戦ではこのデッキでママの「グレイシア・ゲッコウガ」に勝っていた(※)。しかし、こんな「らしい」デッキを組めるようなったのもつい最近である。
※この太字部分をしっかり書くことを引き換えにデッキの公開を許可してもらった。

とりあえずポケモンを盛る4歳時代。

息子が自分でデッキを組みようになったのは、ひかる伝説の発売した頃からだった。最初の頃は、子どもらしくとにかくポケモンを入れる。タイプなどに関係なく、好きなポケモンや強そうなGXポケモンを入れていく。60枚デッキの半分がポケモンということも珍しくなかった。もちろん回らない。なので、パパやママが「もう少しエネルギーをいれようか」「ハウをいれようか」などとアドバイスしていった。もちろん親の方もデッキの組み方はわからないから「だんのうらch」など、Youtuberの方の動画などを見てなんとなく学んでいった。余談だけど、だんのうらさんは言葉遣いも丁寧で基本どんなカードもホメるスタンスなので、5歳にも安心して見せられる。そうやって、ある程度、ポケモン、エネルギー、トレーナーズのバランスが取れたデッキがつくれるようになっていった。

カードパワーより好きなポケモン

つよいポケモン よわいポケモン 
そんなの ひとの かって
ほんとうに つよい トレーナーなら
すきなポケモンで かてるように がんばるべき

「タイプは統一した方がいい」「ある程度、サポートを入れたほうがいい」ということが分かってきた息子は、この名言を地でいくようなデッキを組むようになる。ピカチュウが好きでポケモンを好きになった息子は、基本、電気タイプ(カードではかみなりタイプ)が好き。そのため新弾がでて新しいかみなりタイプのカードが出る度に、そのデッキを組んでいた。確かエレザードをやたら使っていた時期があった。またポケモンを盛りすぎないようになったといっても、それは相対的なもので複数の進化ラインを入れたりということは多かった。またサポートもいろいろな種類を入れるのが好きで、長男はなぜか「ものまねむすめ」が好きでよく入れていた。

ワンダータッチの強さを知ったのはいつか?

上のデッキを見ればわかるようにリーリエとテテフが入ってくる。1ターン目にハイパーボールでテテフ持ってきて、ワンダータッチでリーリーエを持ってきて手札を減らしてリーリエで8枚までにドローするというポケモンカードでおなじみの動きだけど、長男がそれを覚えたのは去年の夏くらいだろうか。きっかけはパパだ。この頃になるとパパは完全にポケモンカードにハマっていて、毎日のように対戦動画見ていた。そしてそこで仕入れた知識をもとに家でデッキを組んだり、遊んだりするようになる。すると息子も、そこから学習するわけである。その過程の中で、進化ラインはあんまりいれすぎないようにとか、サポートはデッキタイプにあったものを選んで厚くいれた方が良いというようなことを覚えていった。

好きなデッキが強くなっていく

さて、いつかも書いたけれど息子の長年の相棒は「ライチュウGX」である。これにストロングチャージのクワガノンを組み合わせたデッキをずっと使っていた(我が家では、それぞれがメインとサブの2デッキをつかっている。常に6デッキあり、それで対戦している)。アニメの影響でカプコケコが好きになって、こつこつ「キミを待つ島々」をむいて「カプコケコGX」を追加したりと、少しずつ強化してつかっていた。そこにここ数ヶ月のあのかみなり強化である。ゼラオラGX、エレキパワー、サンダーマウンテンプリズムスター、カプコケコプリズムスター・・・このあたりのカードをことごとく引き、追加することで息子のデッキは強くなっていた。そしてこのデッキで、カード同士にはシナジーがあることを学んでいった気がする。ただ、このデッキを使い続けていることで、サポートの中でデンジ(ふしぎのあめとエレキパワーをピンポイントでもってこれる)への信頼が厚くなりすぎてドローソースを軽視するようになった気がする。

家庭内環境をメタる

デッキを組む上で、欠かせない要素が「環境」である。もちろん長男にとっての環境とは、パパやママのデッキである。この環境を意識しはじめたのも去年の夏頃くらいからだろうか。パパやママのデッキに対するあからさまなメタカードを入れるようになってきたのだ。例えばママがニダンギル・ジラーチを使っていた時期には、フィールドブロアーの枚数を増やしていた。ちなみに我が家では、なんとなく各人に担当タイプのようなものが設定されていて、長男→かみなり、パパ→くさ、ママ→みず、という感じになっている。このメタという発想は親が教えたというよりは対戦の中で、特定のカードが刺さったのを見て思いついていったようだ。

結局は回数?

デッキ構築もそれなりに上手くなっていった息子だが、結局は回数が大事かなと思う。書いた通り週に一回は、下手したら週に二回は息子は新しいデッキを組む。なにか注目するポケモンを見つける → それと相性の良いカードを考える → デッキを組んで見る → 対戦してみる。というプロセスを繰り返すことで段々と強いデッキが組めるようになっていったのだと思う。

世の中のデッキレシピは、考えさせてから?

さて、それなりに「らしい」デッキを組めるようになった今、親として悩むのはネットなどで見れる様々なデッキレシピを積極的に見せるべきかどうかという問題だ。もともと我が家は、あんまりネットやYoutubeを子どもに見せる教育方針ではない。だからあんまり動画なんかも見せてはいない。デッキレシピなども見せてしまうと、それが正しいものとして息子が思ってしまって、その影響を受けすぎてしまう。とりあえず、こないだピカゼクを組んだ時は、自分でまずデッキを考えさせて動かしてみる → 複数のデッキレシピを見せる → 見たデッキレシピを参考にデッキを改造させる。という感じでやってみた。子どもらしくのびのびとデッキを考えさせたいという気持ちとプレイヤーとして成長を考え先輩たちの考えを吸収させたいという気持ちもあり、この問題はもう少し頭を悩ませそうだ。

※画像は、パパのモルフォンGXデッキとこのサーナイトニンフィアデッキ。しのびのごくいがタッグチームには効果的で、パパの勝ち。

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