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5歳でポケモンカードができるまで(7)

パカパカお馬というパパにとっての神ゲー

トイさんに「5歳とポケカと僕」という素敵な記事で言及していただきました。

確かに、子どもにとって最も難しいのは「デッキ構築」。というか大人の私でも「デッキ構築」できているかは不安なのですが、やはり大人と子どもの差が一番出るのはプレイングよりも、そこだと思います。ちょうど長男が新しいデッキを組んだので(長男は一週間に一度くらい、新しいデッキを組みます)それを披露しながら、5歳のデッキ構築について語ろうと思ったのですが、息子の許諾が取れていません。さすがにデッキをさらすには、本人の許諾が必要(カードプレイヤーにとっては、そういうものですよね。きっと)かなと思うので、今回は、少し別の話をしたいと思います。

※※※

長男がポケモンカードのルールを比較的、スムーズに覚えることができたのには飽きもせず繰り返しプレイできたことだけでなく、一つ下地があったような気がする。実は長男は2歳くらい、つまり数を少し数えるようになった頃から、すごろくにハマってた。すごろくというの、各プレイヤーが自分のターンにサイコロをふり出た目に応じて自分のコマを進めていくあのゲームである。これをずっと繰り返しやっていた。もちろん、パパである自分もつきあう。しかし、こういう言い方もあれだけどすごろくというのは純度100%の運ゲー。そこには戦略や駆け引きはない。もちろん正月に親戚などが集まって人生ゲームを遊んで、出た目に一喜一憂する。そんな遊び方をするなら楽しいと思う。しかし毎週末、5回も10回もやるゲームではないのだ。特にそれなりにゲームをやってきたパパとしては、延々と続く運ゲーがしんどくなる。しんどくなりすぎたパパは息子を「すごろくがいっぱいあるお店だよ」と半分、嘘をついて、ボードゲームショップ「すごろくや」に誘うわけである。そこで出会ったのが、このパカパカお馬というゲームだった。

少しルールの紹介文を引用させてもらうと

1人ずつ代わりばんこに、〈前進サイコロ:赤〉と〈道具サイコロ:青〉を両方一度に振り、その内容を確かめた上で、今回行なう行動としてどちらかのサイコロを選びます。
前進サイコロは前進するための数が、また道具サイコロにはもらえる道具が記されています。もらった道具(蹄鉄やバケツなど)は、自分のパズルボードでぴったりはまる穴を探してはめ込みます。馬小屋にはいち早く辿り着きたいものの、小屋に入るためには、自分のパズルボードに7つの道具がすべて揃っていなければなりません。今はどちらをすべきなのか、状況を考えてサイコロを選びましょう。

つまり、マスをすすめるサイコロと道具を集めるためのサイコロの両方をふり、その結果のどちらかをプレイヤーは各ターン、選ぶわけだ。たったこれだけのルールで、運ゲーだったすごろくに駆け引きが生まれ、戦術が生まれ、リスクとリターンを考慮し決断するスリルが生まれる。当時のパパにとっては、本当に神ゲーとしか思えなかった。これなら2才児と遊んでも、大人もそれなりに面白いし、その一方で、いい勝負になるのである。このゲームを皮切りに「ナンジャモンジャ」「ドブル」など、アナログゲームを遊ぶようになる。ゲームにはルールがある。そしてルールを守った方が楽しい。そんなことをこの時期に息子は学んでいったように思う。それがポケモンカードのルールの理解するにもプラスになったのだ。同時期に親がポケモンGOを遊んでいる過程でポケモンに興味を持っていった。

こうして考えると、ポケモンカードを彼がやるようになったのは当然だったのかもしれない。

※写真は「ひとりポケカ」で遊ぶ長男。最近、組んだエレキほうのクワガノンデッキの試運転を行っている。バッテリーデンヂムシ、つよい。

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