三翠(三重大学)応援歌、歌詞の変化
校友会応援歌、三翠応援歌(オリジナル・三重高等農林)、三重大学応援歌は三重大学やそれの源流となる学校の応援歌でそれぞれ似たような歌詞を持つが、微妙に歌詞が変わってるので、文字起こししてみました。尚今回は最初にとりあげる三重高等農林三翠応援歌歌詞をもとに、変化しているところを太字で示していきます。尚、漢字やかな表記の変化は結構あるため、大きな意味の変化がないと思われるものは太字にはしていません。転記ミスがあるかもしれませんがお許しください。
・三翠応援歌、校友会応援歌引用
・三重大学応援歌引用
三重高等農林三翠応援歌
詞:黒井良勝
1.緑したたる東海の 伊勢湾上に波揺らぎ
金色の洋らんらんと 昇る朝日の勢のごと
血潮に燃ゆる健児らが 集いてここに三百名
意気は天を沖すなり
2.意気蒼天を沖すとき 地もまた伏して何かある
我らがまもる鉄腕の 選手一たび立つところ
いかに恐るる強敵も 秋雨に散りし落葉の
曠?野に轉ぶ如くなり
3.熱血あふるる音?高く 健児三百青春の
飛躍の思い耐え難く 伊勢原頭に鍛えたる
鉄腕撫して立つところ 嵐の庭の花吹雪
散らさで容?と帰るべき
4.戦わんかな時来る ああ戦いの時来る
戦わんかな時来る ああ戦いの時来る
戦わんかな時来る ああ戦いの時来る
戦わんかな時来る
雑感
三翠志登茂歌集の最初にある三翠応援歌です。三重高等農林時代から、この応援歌は存在するので、意外と歴史のある応援歌です。
四番はひたすら「戦わんかな時来たる」と歌います。ネタ切れとか突っ込まれそうです。
校友会応援歌
1.緑したたる東海の 伊勢湾上に波ゆらぎ
金色の様らんらんと 昇る朝日の勢の如
血潮に燃ゆる健児らが 集いてここに三百名
意気は天を沖すなり
2.意気蒼天を沖すとき 地もまた伏して何かある
われらが守る鉄腕の 選手ひとたび立つところ
いかに恐るる強敵も しゅう雨に散りし落葉の
唄?野にまろぶ如くなり
3.熱血あふるる音高く 健児三百青春の
飛躍の思い耐え難く 伊勢原頭にきたえたる
鉄腕撫して立つところ 嵐の庭の花吹雪
散?らさでいかで返すべき
4.戦わんかな時来たる ああ戦いの時来たる
戦わんかな時来たる ああ戦いの時来たる
戦わんかな時来たる ああ戦いの時来たる
戦わんかな時来たる
雑感
ほとんど変化はありません。大きな変化は三番の最後のフレーズです。帰るのか返すのかどっちなんでしょうか?一番の金色の洋が様になったり、四番の来るが来たる表記になっていたり、細かい変化はあります。
三翠応援歌(オリジナル)
詞 黒井良勝 ()内不詳
1.緑したたる東海の 伊勢湾上に波ゆらぎ
金色の洋らんらんと 昇る朝日の勢のごと
血潮に燃ゆる健児らが 集いてこゝに八百名
エイ 意気は天を沖すなり
2.意気蒼天を沖すとき 地もまた伏して何かある
我等が守る鉄腕の 選手ひとたび立つところ
いかに恐るゝ強敵も しゅう雨に散りし落葉の
広野に転ぶ如くなり
3.熱血あふるる音高く 健児八百青春の
飛躍の思い耐え難く 伊勢原頭にきたえたる
鉄腕撫して立つところ 嵐の庭の花吹雪
エイ 散らせで容と帰るべき
4.戦わんかな時来る あゝ戦いの時来る
戦わんかな時来る あゝ戦いの時来る
戦わんかな時来る あゝ戦いの時来る
エイ 戦わんかな時来る
雑感
概ね、三重高農の三翠応援歌の歌詞に回帰しています。ただ三百名が八百名に増えているのが特徴です。また、このタイミングで歌詞カードにも「エイ」が記載されています。二番には記載がないですが、楽譜には書かれているので、記載漏れと思われます。二番の最後のフレーズも「轉ぶ」から「転ぶ」になっています。意味はほぼ同じです。
また、三番が散らせでとなっていますが、楽譜側は散らさでになっているので誤記の可能性が高いです。
YouTubeリンクは三重大学の農業土木学関係者と思しき、溝口先生のYouTubeです。なにかの打ち上げで酔ったおじさま達が歌っている三翠応援歌が上がっています。概ねこの歌詞の通りですが、2番の最後は「こうやにまろぶがごとくなり」というふうに聞こえます。また最後に、「フレーフレー三重大、フレーフレー土木」と加えられています。
三重大学応援歌
一.緑したたる東海の
伊勢湾上に波ゆらぎ
金色の陽らんらんと
昇る朝日の勢のごと
血潮に燃ゆる健児らが
結びてここに八百名
エイ!意気は天をちゅうすなり
二.意気蒼天をちゅうすとき
地もまたふして何かある
我らがまもる鉄腕の
選手ひとたび立つところ
いかに恐るる強敵も
しゅう雨に散りし落葉の
エイ!荒野にまろぶ如くなり
三.熱血あふるる音高く
健児八百青春の
飛躍の思い耐え難く
伊勢原頭に鍛えたる
鉄腕撫して立つところ
嵐の庭の花吹雪
エイ!散らさずいかでかえすべき
四.戦わんかな時来たる
ああ戦いの時来たる
戦わんかな時来たる
ああ戦いの時来たる
戦わんかな時来たる
ああ戦いの時いたる
エイ!戦わんかな時いたる
フレー フレー 三重大
フレー フレー 三重大
雑感
最も歌詞の変化が大きく、恐らく学内はもちろん対外的に最も聞くバージョンです。
「金色の洋」は「陽」になっています。様なのか洋なのか陽なのかはっきりしてほしいところですね笑
三番の「いかでかえすべき」のフレーズは校友会応援歌と共通です。八百名は三翠応援歌オリジナルと同じです。
あとは三重大学応援歌唯一のフレーズです。
一番の「集いて」は「結びて」です。結束力が強くなったのでしょう。
二番の「こうや」は「荒野」になっており、風景が変わっています。
四番の最後は「戦わんかな時いたる」と変更されています。これは、それまでより戦いの時が近づいたということでしょう。
フレーフレーのくだりは三重大学応援歌のみ歌詞に記載ありますが、三翠応援歌でも言っているシーンがあるので、実際は言っていたのかもしれません。
まとめ・雑感
溝口先生の三翠応援歌を知った時はこれが本家の三重大の応援歌と思った訳ですが、農業土木コースのフェイスブックを見ると結構表記揺れが多い歌だなと感じました。
六甲おろし(阪神タイガースの歌)は大阪が阪神に変化しただけで、早稲田大学の紺碧の空も歌詞が変遷したという話は聞きません。また、合唱団やグリークラブが紺碧を歌うこともあるのに対し三重大学では応援団くらいでしか聞かないです。
もちろん三重大が伝統も誇りも人気もない辺境の大学という訳ではないですが、人気の伝統校や球団は別格だなと感じました。
時代に合わせて、歌う箇所が変わる、歌詞が変わるというのはあります。
三重大学の応援歌はどうも伝言ゲームのように表記が変化していったと思えるのが、絶妙な味があるところです。真偽は直接聞いた訳ではありませんが知っている人はいるかもしれません。
宣伝!?ー三重大学応援歌が聞けるかも!?
このような応援歌を歌う三重大学でも数少ない団体の一つである、三重大学応援団はこの度40周年を迎えるそうです。
例年、チアとブラスバンド部主体の演舞を行いますが、今回は40周年ということで、特別ステージをするとのこと。
三重大学応援歌バージョン歌詞の応援歌も聞けるかも!?
大阪から特急で2時間、名古屋から特急で1時間。日帰りでもいけますのでお時間ある方はぜひ!
その他、高虎楽座や学祭などの県内のイベントで演舞を行うこともあります。年度により参加の有無は異なりますので、祭り主催者のポスター、ホームページや三重大学応援団のSNSを駆使してください(予告ない場合もあるみたいです)。
・とき:8/24(土)13時50分開場、14時10分開演
・ところ:三重大学三翠ホール(近鉄名古屋線江戸橋駅から徒歩15-20分、各線津駅から路線バスあり)
・入場料:無料(事前登録制.SNS、ポスター確認)
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