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2021年4月18日

 またもグチっぽいものが続いてしまいますが、自分への備忘録と今後、私と同じような境遇の方がいらっしゃった際に、少しでも役立てばと思い、書き記します。

 先月からクラウドワークスを中心にシナリオの仕事を受けるようになりました。毎日のように仕事の募集内容に目を通すような日々ですが、クラウドワークスの案件には、明らかに条件が悪質なものや、規約違反である直接取引の疑いがあるものが多く存在しています。

 ですので、今後はこういった案件には手を出さないぞ、という注意と反省の意味を込めて、気をつけるべき点をまとめておこうと思います。ネットで探せばいくらでも同じような記事は出てくるでしょうが、自分で書くことが大事だと思えますので。

 まず、報酬についてです。どれだけ募集内容に記載されている報酬が魅力的でも、事前にトライアルを課すことを条件に、本来の報酬額よりも初回の報酬額が安く設定されている場合は、応募しないようにします。どうにもクラウドワークスのクライアントの場合は、トライアルという名目で安くワーカーを買い叩いているという印象が強いからです。どれだけ募集内容に記載されている報酬額がよくても、トライアルの金額が安ければ危険な案件だと考えます。こういった案件の大半は、本契約なんてそもそも存在してないんじゃないかな。それにトライアルの報酬をケチるようなクライアントは、仮に本契約に進んだとしても報酬の払いが悪いクライアントである可能性が高いです。こんなクライアントでは、その後の報酬アップの交渉は難しいでしょう。

 次に細かいですが、消費税についてです。募集内容を見ていると、報酬を税込みで指定しているクライアントも多いです。でもよくよく考えれば、消費税は本来、サービスを購入するクライアントが負担するべき税金です。消費税負担さえワーカーに押し付けるようなクライアントはやはり金払いが悪いクライアントであり、避けるべきです。

 そして、直接取引についてです。実はこれが、一番注意するべき点かなと考えています。募集内容の中に、本契約後はChatWorkを用いて連絡をする、と書かれている案件が多くあります。そして、こういった案件に限って納品はGoogleドキュメントとか、Dropboxを使って納品してくださいとか書かれています。おそらくですが、Googleドキュメントでの納品というのは先方が指定するファイルに直接書き込んで納品という形になると思いますので、クラウドワークスを通しての納品にはなりません。Dropboxも似たようなものです。さらに、ChatWorkを通して連絡をしていた場合は、前回の日記にも書きましたけれど、相手がコンタクト削除を行った場合、これまでのやりとりが全て削除されて見れなくなってしまいます。つまり、仕事をしていた履歴が消えます。そうなると報酬の未払いが発生する確率がかなり高くなると考えられます。しかも利用規約に違反して外部取引をしていた場合は、ワーカーにも責任があるため、結局報酬が払われなくても泣き寝入りするしかりません。何だか怪しいな、と感じたので、ChatWorkを用いて連絡をすると募集内容に書いていたクライアントに、サービス外利用申請を行ってくれるのか質問のメールを送ったことがありますが、その際、返信はありませんでした。おそらくですが、こういったクライアントは、契約に進んだとしても規約違反の取引を行う可能性がかなり高いです。とても危険です。

 最後に、納品物の著作権についてです。基本的には納品物の著作権は特段の取り決めが無い限りワーカーに帰属します。ですので、私は募集内容に著作権を譲渡する旨の記載がない場合は、著作権を譲渡しない旨を相手に事前に伝えるようにしました。そうすれば、納品物を過去実績として公表することができますし、万一後に著作権のことでトラブルになったとしても、きちんと事前に伝えていたという証拠が残るかなと考えているからです。というより、著作権を譲渡する案件で報酬が6,000文字のシナリオを書いて500円とかも普通に募集内容を見ていたらありましたからね……。一体、多くのクライアントは著作権のことをどう考えているのやら。クリエイターをバカにし過ぎです。

 自宅にいながらたくさんのクライアントと繋いでくれるクラウドソーシングサービスはすばらしいものだとは思うのですが、こんな感じで、悪質なクライアントも多くいるのが現状です。

 上記に挙げた以外にも、最低報酬は一文字一円と決めて、それよりも報酬が安い案件には手を出さないようにしています。いくらサイト内の実績が増えても単価の安い案件ばかり引き受けていたのでは、自分自身のブランド価値も下がってしまいますし、何よりも貴重な時間をそういった悪質な案件に手を出すことで無駄にしてしまうのが何よりも勿体無いと考えます。

 思ったことをつらつらと書いてきましたが、少しでも、これからクラウドワークスを始める方の参考になれば幸いです。それでは、本日はここまで。

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