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日本酒 古酒 熟成酒 飲み比べ

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日本酒の古酒・熟成酒の飲み比べです。
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日本酒古酒・熟成酒飲み比べ(愛知県津島市 割田屋酒造 「超然」 1994年・1993年)米の作況指数違い

長期熟成酒研究会が運営する、東京・新橋の「熟成古酒処」で、オススメだった、大吟醸酒を、醸造年度違いで飲み比べてみました。 お酒は、愛知県津島市の割田屋酒造さんの「超然」。 純米酒、精米歩合40%、アルコール度数16度以上17度未満です。 1994年ものと、1993年ものの、たった一年違いですが、さて、どれくらい差があるでしょうか。 原料米が収穫されたのは、醸造年度の前年だったようで、つまり、93年と92年なのですが、実は、この2年、米の作況指数が大きく違っていたのです。

日本酒 古酒・熟成酒飲み比べ(岐阜市 合資会社 白木恒助商店 達磨正宗 熟成古酒 2020年・2018年・2015年・2013年・2012年・2010年)、そして、白木会長のお話

日本酒熟成・古酒では、最も有名な酒蔵のひとつ、岐阜市の白木恒助商店(しらきつねすけしょうてん)。 先日、その会長である白木善次(しらきよしじ)さんのお話を聞くオンライン・イベントが、長期熟成酒研究会の主催で行われました。 達磨正宗飲み比べ まず、白木会長のお話を聞きながらいただいた、達磨正宗の飲み比べ。 右から、達磨正宗 熟成古酒 2020年・2018年・2015年・2013年・2012年・2010年です。 全て、同じ造りの純米酒で、精米歩合70%から75%、アルコール

日本酒古酒・熟成酒(鳥取県東伯郡 梅津酒造)と紹興酒(中国浙江省紹興市 古越龍山)の飲み比べ

日本酒古酒・熟成酒をいただいていると、「紹興酒みたい」と言う人がよくいます。 確かに色も香味も紹興酒に似ているものがある。 でも、紹興酒みたいなら、紹興酒をいただけば良い、ということになってしまわないか、と。 原料や作り方など、違うはず。 何が、どう違うんだろう? 紹興酒の企画展へ行ってみたたまたま、古越龍山(紹興酒最大手)の企画展を見つけたので、行ってみました。 少し分かったことがあります。 紹興酒の主な原料は、餅米と麦麹。 餅米の精米歩合は90%くらいだそうです。

日本酒 古酒・熟成酒飲み比べ(千葉県いすみ市 木戸泉酒造 特別純米 鈴木三河屋SP)

今日は、貯蔵・熟成温度は違いますが、全く同じ日本酒の飲み比べです。 家の中をごそごそしてたら、飲みきれなかった日本酒の瓶が出てきました。 瓶を立てて常温の暗いところに一年くらい置いてました。 少しいただいてみたら、おいしい! その後、同じものが、一年前と同じお酒屋さんで、冷蔵で貯蔵・熟成され続け、販売されているのを発見。 比べてみたい! 木戸泉 特別純米 鈴木三河屋SP 仕込み21号 無濾過原酒(高温山廃仕込み) 酒蔵は、先日いただいた日本酒と同じ木戸泉酒造。 また、

日本酒 古酒・熟成酒飲み比べ(千葉県いすみ市 木戸泉酒造 「古酒五曲」 一年・五年・十年・十五年・二十年)

今日は、木戸泉酒造の「古酒五曲」(古酒セット)の飲み比べです。 木戸泉さんは、特に古酒・熟成酒で有名な酒蔵です。 一番濃い色から反時計回りに、二十年、十五年、十年、五年、一年です。 全て純米原酒で、山廃造り。 山廃造りの中でも、高温山廃という特殊な造りで、「一本すじの通った酸が生まれます」とお酒と一緒に入っていた説明書にありました。 また、蔵の中の自然な温度下に寝かされていたので、夏の暑さも冬の寒さも経験した日本酒です。 木戸泉 一年 色 レモンイエロー。 香り 最初

日本酒 古酒・熟成酒 飲み比べ(愛媛県西予市 元見屋酒店 開明 三年・五年・十年)

前回、平成元年仕込 ソメイユ・プロフォン(栄光酒造 愛媛県松山市)と拾年熟成酒 開明(元見屋酒店 愛媛県西予市)を比べました。 その後、元見屋酒店さんに、拾年熟成酒 開明は、三年もの、五年ものと同じ造りだと教えていただきました。 どれも、純米吟醸原酒です。 そこで、今日の飲み比べは、開明の三年もの、五年もの、十年ものです。 右から、三年、五年、十年です。 十年ものを三年ものや五年ものと比べると、ソメイユ・プロフォンとの飲み比べの時とは違った気付きがありました。 参

日本酒 古酒・熟成酒飲み比べ(愛媛県松山市栄光酒造株式会社 「ソメイユ・プロフォン」 / 愛媛県西予市 株式会社元見屋酒店 「開明」)

今日は、愛媛県の古酒・熟成酒の飲み比べです。 右から、 平成元年仕込み ソメイユ・プロフォン(熟睡)大吟醸(栄光酒造株式会社) 拾年熟成 開明 吟醸純米原酒(株式会社元見屋酒店) 先日マスターズを制覇した松山英樹プロを祝して、そして、明日から始まる全米プロゴルフ選手権の応援の気持ちも込めて、愛媛県松山市栄光酒造のソメイユ・プロフォン(熟睡)をいただきます。 松山プロは松山市出身なので、松山市の酒蔵の古酒・熟成酒を探したところ、ソメイユ・プロフォンにたどりつきました。

日本酒 古酒・熟成酒 飲み比べ(新潟県東蒲原郡 下越酒造株式会社 時醸酒 2012年・2013年・2014年)

先日は、瓶に1/5ほど残った醸造年度の違う琥刻(冨田酒造)を、常温で10ヶ月自宅に置いておいたのち、飲み比べました。 古酒・熟成酒の中には、自家熟成を前提に造られているものがあるんですよ。 新酒でもおいしい自家熟成用の日本酒、「時醸酒(じじょうしゅ)」  コロナの話が出始めた2020年2月、丁度私が、古酒・熟成酒に興味を持ち始めたころ、日本酒古酒・熟成酒のイベントを発見! 行ってみたら、多分40種類くらいの、主に古酒・熟成酒が並んでいて…、試飲できるものは全て一口ずつ試し

日本酒 古酒・熟成酒 飲み比べ(滋賀県長浜市 冨田酒造有限会社 七本鎗 山廃純米 「琥刻」2012年・2014年・2016年・2018年 自家熟成)

先日の話の最後に、すごく丁寧なラベルの日本酒があることを綴りました。 一本一本にその上槽日が表示されているんです。 滋賀県長浜市 冨田酒造有限会社 七本鎗(しちほんやり) 山廃純米 「琥刻」(ここく)でした。 今日は、この冨田酒造さんの七本鎗 山廃純米「琥刻 」2012年・2014年・2016年・2018年の飲み比べです。 10ヶ月前に購入した、七本鎗 山廃純米 「琥刻」 実は、この日本酒を購入したのは、10ヶ月ほど前の2020年6月。 10ヶ月ほど前の私と言えば、日本

日本酒古酒・熟成酒飲み比べ(福島県会津若松市 末廣酒造株式会社 流転)

今日は、和歌山県新宮市の地酒みゆきやさんで購入した、福島県会津若松市 末廣酒造さん「流転」を飲み比べ。 左から、 長期熟成酒 流転 純米酒(1986年) 長期熟成酒 流転 本醸造酒(1988年) 長期熟成酒 流転 純米大吟醸酒(1989年) です。 同じ酒蔵で、同じような醸造年度に造られた古酒・熟成酒なので、比べやすいと思います。 造りが違うので、色はそれぞれ違います。 「流転」という名前、ずっと移り変わっていく日本酒の熟成の可能性が、とてもよく表現されていますね。 と

日本酒古酒・熟成酒飲み比べ(石川県金沢市 株式会社福光屋・京都市伏見区キンシ正宗株式会社)

しばらく、日本酒の製造年月について考えてみました。 もう少し製造年月について書き続けたいのですが、ひと休み。 今回は、次の古酒・熟成酒をいただいてみます。 左から: 百々登勢 五年(株式会社福光屋 石川県金沢市) FROM THE CELLAR 濃熟甘口酒 醸造年度2006年(株式会社福光屋 ) 純米大吟醸 十五年古酒(キンシ正宗株式会社 京都市伏見区) 百々登勢 五年(長期熟成 純米酒 数量限定) 株式会社 福光屋 ラベルによると5年熟成の純米酒。 ただ、製造年月

日本酒古酒・熟成酒飲み比べ (三重県四日市市 丸彦酒造株式会社 三重の寒梅)

いにしえ酒店で購入した、ビギナー向け5本セット(*)にあった、丸彦酒造さんの古酒・熟成酒3種を飲み比べてみました。 (*)このセットは、現在、在庫がないようですが、それぞれ4合瓶であれば、購入できるようです。 右から新しい順に、 三重の寒梅 大吟醸原酒(*) 醸造年度:平成27(2015)年 三重の寒梅 大吟醸原酒 醸造年度:平成25(2013)年 三重の寒梅 琥珀尊 醸造年度:昭和43(1968)年 (*)「(原酒とは、)上槽(製成)後、水を加えてアルコール分などを調整し

日本酒古酒・熟成酒を飲み比べ (岐阜県各務原市 小町酒造株式会社 長良川シリーズ)

ここで、古酒・熟成酒を試してみたいと思います。 「もう二度と作りたくない、おうちでいにしえ酒店堪能セットA」で飲み比べをしてみました。 これは、現在いにしえ酒店で購入できるビギナー向け古酒・熟成酒のセットです。この3本セットの素晴らしいところは、3種類の古酒・熟成酒がそれぞれ100mlずつ瓶詰めされ、飲み比べできるようになっているところです! 左から古い順に、 長良川T-5 純米酒(醸造年度:1996年) 長良川T-3 大吟醸(醸造年度:1998年) 長良川T-406 山