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帰省3日目

私はずっとここにいた。

もう東京を離れてから何年もたつ。
なのにわたしはずっとここに住んでいたと思う。

夕日に照らされる電車に揺られて、そんな錯覚に陥る。

違う世界線で東京に住んでいる自分がいて、県外にいるのはもうひとりの自分で、
すべて夢で、すべて現実。

東京で暮らす私と、日常で暮らす私は、違う人物なのかと思うけど違う人格をもっている気がする。
日常の私はあっという間に東京に飲み込まれて、もうすべて溶けてしまった。
何も分からない。


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