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[106](18/100)「このページをめくれば、あなたはこれまでの人生の全てを失うかもしれない」『私の消滅』(中村文則)

僕が読みたいと思う本の選び方は直感的だ。SNSやHONZなどで「を、いいね」と思える本を、地元の図書館ホームページで予約する。予約順に読めるので、人気の本は忘れたこと順番が回ってくる。

今回図書館から連絡が来たのがこの本。中村文則さんかぁ。『教団X』の人だ。。。『教団X』意味わからん本だったんですよね。

さて今回の『私の消滅』
自分が他人と入れ替わる。それはなりすましのような種類のものではなく、リセットして脳の記憶をまっさらにしてしまう、そして記憶を入れ替える、というものだ。

読み進めていくうちに、誰の述懐なのか、だれの意識なのか、記憶なのか、わからなくなっていった。

記憶とはなにか?
「私」とはなんだろうか?

自分が「私」である保証などどこにあるのか?記憶はほんとに自分のものなのか?

そういえば、主人公に名前がない

読み返してみて気づいたのだけど、この本主人公に名前がない。記憶が入れ替えられていく中で、読んでる側もだれがだれだったのかわからなくなっていくのだけど、そもそも主人公だれだったんだ?という混乱。

あなたも読んでみますか?

小説の一行目にはこんなふうに書かれていますけどね。

このページをめくれば、あなたはこれまでの人生の全てを失うかもしれない
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