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こんにちは。スタッフの松下です。
今回はコロナによって始めた趣味について。

僕は緊急事態宣言によって、4月5月と食糧を買いに出る以外は本当に家にこもっていました。当時は、せっかく出来た時間を有効に活用しようと筋トレ、読書、勉強といろいろやっていました。

ただ1ヶ月2ヶ月と過ごすうちに段々と家にいることが苦痛になってきたのです。それは共同住宅ではありがちなことですが、隣人の騒音に悩まされてきたからです。みんなが家にこもって、何かを始めだす。普段はいない時間に家にいるようになる。
神経質な僕としては少しずつ音が気になってしまって、家が落ち着かない空間となってしまいました。 だから散歩を多くするようになったのですが飽きてしまって、さてどうするかと悩んだ結果、山を散歩する、でした。

まぁプチ登山です。
宣言が解除され、雑音から逃げるように奥多摩に行き、近くの山林に突入しました。クモの巣にひっかかり、雷が鳴り始め、豪雨。
電車は止まり、運転再開まで数時間。 雨で冷えた身体を温めるため唯一入れた4人で満席の小さな居酒屋へ。 その狭さでは1人でしっぽり飲むなんて出きるわけもなく、頑張って常連さんの会話に参戦。陶芸家のおじいさんや脱サラしてワサビを作っている人と出会いました。その後は話が盛り上がり酒も進み、民宿で一泊。
華々しいデビューでした。

それ以降、登山靴や服を買って奥多摩近辺の500~800メートルの山へ単身乗り込む日々を過ごすことになったのです。そして先日、アマヤドリの倉田氏、沼田氏と赤城山に行って来ました。標高約1800メートル。世界が変わりました。倍以上の高さになって、見える景色も山の雰囲気も圧倒的でとても気持ちよかった。

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ずっと1人で登っていたので誰かと一緒に過ごすことの楽しさを味わいました。他人といるのは煩わしい部分もありますが、ある程度、人との関わりがないと人は生きていけないものですね。

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山に登ることは舞台の本番中の感覚に似ています。僕が演じるにあたって意識していたのは、その場にある物をしっかり目でとらえること。「今、ここ」の感覚をしっかり持とうなんてことでしたが、ネビュラの納品仲間との会話の中で、それは音を聞いていたんだなということがわかりました。

空気の振動、お客さんの咳払い、くしゃみ、衣擦れや相手役の息づかい、楽屋の音、照明の音など。
自分がそこに存在している実感を得られる、そんな感覚です。

皆さまはいかがお過ごしですか?
何か新しい趣味はできたでしょうか?


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