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引っ越したというだけの話

こんにちは、スタッフの伊藤です。
本当は読んだ本の話を面白楽しく愉快痛快に書きたかったのですが、今それどころではないので、今現在の話をします。

このブログを書いている今、僕の周りには未開封のダンボールが大量にあります。ダンボールは積み重ねられ座っていると目の前がダンボールで埋まってしまいます。極力、物は増やさないように生活をしていたつもりなのですが、いつの間にか物は増えていました。

引っ越ししたのです。

重ねられたダンボールのどれから開けたらよいのか、中身をどこにしまってよいのか、大量のダンボールの目の前に呆然としてしまったので、逃避のためブログを書いています。
画面しか見ていないのでダンボールが見えなくなり、今だけは新居ではなく、前まで住んでいた家にいるような気分です。すべてを片付けたときに引っ越しが終わると思っているので、まだ新居にいる今も引っ越し中です。

そういえばダンボールに囲まれて思い出したのですが、僕が大学生の時の初舞台のセットもダンボールが大量に置かれていました。
引っ越しのシーンから始まり、僕はその主人公の親友役で初舞台でした。
初めての演技で、自分は役者に向いていないと痛感し、それ以降はほとんど役者をやることはありませんでした。でも時々は舞台美術を手伝ったり、自分で演劇を作ったりと、それなりに大学の演劇サークルを楽しんでいました。
大学の新入生オリエンテーションで隣の席になっただけの人に誘われて参加した演劇サークルの新歓コンパから、自分が演劇を好きになり関わっていくなんて思いませんでした。
引っ越しから物語が始まったように、そこから僕も始まったのかもしれません。

初舞台の時に見ていた光景と、今の僕の見ている景色が似ているせいで、またここから僕の何かが始まるのかもしれません。何が始まるのでしょう。
まずはダンボールを開けることから始めます。
そういえば、初舞台の時の主人公もダンボールを開けてから物語が始まっていました。
始まりますね、これは。

逃避のために引っ越した話を書きましたが、面白くないのはわかっています。
他人の見た夢の話と引っ越した話に興味を持つのは難しいかもしれませんが、読んでもらえたらダンボールに囲まれている甲斐があります。

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