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【劇場めし 第39回】小竹向原のBAR「お酒の美術館 小竹向原駅前店」

「劇場周辺の、おすすめのご飯屋さんをご紹介!」する、このコーナー。今回は小竹向原駅周辺です。この付近の劇場といえば、劇団「青年団」の稽古場・アトリエとして運営されるアトリエ春風舎、そして、稽古場や上演会場として利用できるサイスタジオ小茂根、などがあげられます。住宅街のイメージが強い小竹向原ですが、春風舎を訪れる機会の多い筆者にとって、よく通う地域のひとつ。アクセスは東京メトロの有楽町線、副都心線、更に西武有楽町線も通っています。

この小竹向原駅一帯。実は飲食店があまり多くありません。丁寧に探せば色々な選択肢が見つかることを理解しつつ、利便性の高い駅近のファミレスに立ち寄ること数多。今回は小竹向原に今夏誕生した「止まり木」をご紹介します。

お酒の美術館 小竹向原駅前店! ここ数年で大きく店舗数を伸ばしているBARで、チャージ無料で気軽に入店でき、ワンコインで一杯楽しめる価格帯も魅力。お酒好きの方が軽く嗜みつつ観劇後の余韻に浸るには最適な一店とも言えます。

この日の一杯目は、目の前の黒板に記された「本日のウイスキーハイボール」にしました。使用するウイスキーはジョニーウォーカースイング。このハイボールが500円とは、かなりお得感があります。バランスがとても良く、香りも旨味もしっかり感じられて満足度高し! のハイボール。この時間帯は他のお客さんも少なく、お店のマスターとするウイスキー談義がとても参考になりました。

二杯目は、散々悩んだ挙句、ウイスキー「ホワイトホース」のオールドボトルを。詳しい説明は省きますが(あまり知らないので…苦笑)、瓶詰めされた後、一定以上の年数が経ったボトルをオールドボトルと呼びます。一般論として、現行品ボトルと異なる味わいが楽しめ、希少性のある一本と言えるでしょう。ホワイトホース自体はスーパー等で見かける有名な銘柄です。

こちらはストレートで、チェイサー(水)と共にいただきます。香りは華やかで甘め。口に含むと蜜のような甘さがあり、その後に薄くスモーキーさが続きます。飲む前はもっとスモーキーかと想像しましたが、いやいや。尖った個性と思いきや、まろやかで甘く、飲みやすい。時間をかけて頂くと、空気に触れたせいか、後半はより甘味が増した印象でした。うわー、美味いわ〜!

こちらのお店は隣接するファミリーマートで購入したおつまみを持ち込むことができ、品物によってそれを炙るサービスもあるとか。筆者はチーズを買った為、炙らずそのまま食べました。注文したお酒に合わせてファミマでおつまみを選ぶのも楽しいなぁ。

二杯目を飲み終えると徐々にお店も混んできたので、長居せずにお会計。明るい店内で居心地も良く、チラシ束片手にグラスをかたむけるのも一興。春風舎帰りの人にとってすごく良い止まり木だと思います。BARなので食事には適しませんが、お酒好きの観劇ファンはぜひ立ち寄ってみて下さい。

文:園田喬し(演劇ライター・編集者・『BITE』編集長)

お酒の美術館 小竹向原駅前店
東京都板橋区向原3-10-6
TEL:03-6909-4456

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