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【劇場めし 第2回】錦糸町の下町バームクーヘン

「劇場周辺の、おすすめのご飯屋さんをご紹介!」するこのコーナー。今回の劇場は、すみだパークシアター倉。読み方は「倉(そう)」です。すみだパークといえば、僕には倉庫や稽古場のイメージが強いのですが、今はすみだパークプレイスという複合施設があり、保育園やフットサル場もあるのだとか。最寄り駅はJR錦糸町駅や都営浅草線の本所吾妻橋駅、東武伊勢崎線のとうきょうスカイツリー駅など複数あります。今回は錦糸町駅から劇場へ向かいました。

さて、錦糸町。ここでめしを探す訳ですが、この界隈も候補が多すぎて悩ましいところ。飲み屋街のイメージがあり、実際に魅力的な居酒屋も多いけれど、ラーメン店、街中華、あとエスニック料理店なども多い印象です。

そこで、事前にリサーチしたところ「おおっ」と惹かれる情報を見つけました。錦糸町駅から徒歩圏内にバームクーヘンを作っている工場があり、その隣に直売店があるのだとか。その昔、こまばアゴラ劇場の近隣にも洋菓子工房があり、その入口にある直売所がとても良かったのです。バニラビーンズ入りのシュークリームが美味かったなぁ。……と言うことで、今回はバームクーヘンをテイクアウトすることにしました。

下町バームクーヘンの愛称で親しまれる「乳糖製菓」は、JR錦糸町駅から徒歩3〜5分程度。駅北口からすみだパークシアター倉まで徒歩約15分。行き方は複数ありますが、途中で乳糖製菓へ寄るルートを選べば、ほぼタイムロスなく15分で劇場へ着けるハズ。つまり劇場への通り道にある一店。

店頭

お店に着くと、店頭にバームクーヘンが各種並んでいました。味もサイズも様々あり、これは迷ってしまう。お店の方に聞いたら「人気の定番はバニラです」とのこと。更に「長期保存用に包装されたものと、焼きたてをお出しするものでは食感が違うんですよ」と言われたら……、そりゃあ試すしかないじゃないですか!? あれこれ選んで、自宅で食べ比べることに。

まずは焼きたてバームクーヘンから。……ん、美味い! 甘すぎない上品な甘味、なめらかミルク感、バニラの香り、しっとり食感、がとても良いです。バームクーヘンって普段あまり買わないけれど、改めて食べるとやはり美味しい。ちょっとした特別感もあるし。

次は長期保存包装のバームクーヘン。……ん、美味い! 甘すぎない上品な甘味、なめらかミルク感、バニラの香り、しっとり食感、がとても良いです。思わずコピペする美味さ。正直言ってどちらも美味しい!! 工場直売の「焼きたて」の方がしっとり感をやや強く感じます。でも両方ウマい。せっかくの工場直売であれば、ここはひとつ、焼きたてをオススメしたい。

バームクーヘンまるごと
バームクーヘンカット

ちなみに当サイトを運営する(株)ネビュラエンタープライズ代表の緑川憲仁さんは錦糸町に縁があり、かつ社内随一の甘い物好き(だそうです)。せっかくなのでお店の評判を聞いてみました。

緑川さん「地元民にとって馴染みのあるお店で、他所のバームクーヘンと比べても美味しいと思います。私のオススメはりんごのバームクーヘンです」。

「りんご!?」と思って検索してみると、りんごのバームクーヘンことあっぷるくーへんは、中に本物のりんごが丸々使われている特別品だとか。次に立ち寄る際はこれを狙いたい! ※店頭写真のほぼ中央に該当の品があります。

昨今はコロナの影響で、観劇後の楽屋訪問も関係者へのさしいれも自粛している公演がほとんどですが、自分用に良し、さしいれ用に良し、観劇前の小腹にも良し。コーヒーとの相性もバッチリですし、自宅で今日観たお芝居を振り返りつつ、ゆっくり味わうのも良さそう。

そこでしか買えない一品は、やはり興味が湧きます。僕にとって初めてのお店でしたが、また立ち寄りたい一店になりました。


文:園田喬し(演劇ライター・編集者・『BITE』編集長)


乳糖製菓 錦糸町店(本店)
東京都墨田区大平3-3-11
TEL:03-3622-6732



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