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TOKYO ART BOOK FAIRに行ってきました。

こんにちは、伊藤です。先日、TOKYO ART BOOK FAIRに行ってきました。
TOKYO ART BOOK FAIRというのは、

本で初めてのアートに特化したブックフェアとして2009年にスタートしました。国内外から独創的なアートブックを作る出版社、ギャラリー、アーティストらが年に一度東京に集結し、作り手たちが直接本の魅力を伝える場(公式HPより)

らしく、今年は東京都現代美術館だけではなくオンラインでも開催していました。僕は事前にチケットを購入し会場で実際に本を見てきました。

アートブックというのは、僕自身が全然わかっていないのですが、図版や絵、写真などのアーティストの展示が本になったようなものだと思っています。もしかしたらたくさんの定義があるのかもしれませんが。

ですが、アートブックフェアはそんなアーティスティックな本ばかりでなく、日記や往復書簡や、シールやフィギュアも販売されていました。

事前に友人とチケットを買い、決められた時間に入場をします。こんな状況になってからは、イベントに参加することが怖くなっていたのですが、時間が決められているという安心感がありました。

東京都現代美術館の中に入ると、ロビーにずらっとブースが並び、ふと学校の文化祭を思い出しました。一つ一つ歩きながら、ブースを見ていきます。ブースには見本で読める本も置かれていて、目に止まった写真集や画集をパラパラとめくって読むことができました。

僕のお目当ては、植本一子さんの日記の本や写真集でまずはそこを目指そうと、色々なブースに目を奪われながらつつもブースへ行き、植本さん本人から日記の本や写真集を購入しました。

植本さんの日記は、生活が全て曝け出されているように読むことができ、その書かれた1日の言葉は心に突き刺さります。僕自身も日記を書いて本にしているけれど、それよりもドラマがあり、現実があり、社会があって僕はずっと植本さんの日記や写真を見続けたいと思わせてくれます。
お目当てのものを購入できたので、ゆっくりと展示を見るように他のブースを見ていきます。どれも作家が精魂込めて作ったかのようで本が重たく感じます。ブースを見て回るだけでも、たくさんの小さな個展をたくさん見ているような気分になれました。

会場にはアートブックだけではなく、ZINEもたくさんありました。違いはあまりきちんと言えるほど知らないのですが、アートブックよりも気軽に作ることができる本だと勝手に思っています。

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僕が気に入ったのは外国の方が書いたZINEで、日本に旅行に来た時に買ったものやコンビニで買ったものを絵日記のように描いた本で、説明は言葉を知らないので読めないのですが、描かれたパッケージの絵や描かれた商品名は見覚えのあるもので、いつも自分が何も考えずに手に取ってるコンビニのおにぎりのパッケージも、違う国の人が絵に描いた瞬間に作品のように見えて、不思議な感覚がありました。

今度コンビニへ行くときなど、見方が変わるかもしれません。なんとなくアートとか芸術とかわかっていないのですが、作品を見て、見る前から少し何かが変わってしまうことが、個人的には芸術とかアートなのかもしれないなと思って、その日は帰りました。
どこか帰り道はいつもより不思議と、違って見えました。

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来年にもおそらく開催されるかと思うので、興味があったらぜひ。
今月の23日には文学フリマという、アートブックではない文章の本の即売会があるので、こちらもぜひ。

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