週刊明るいラスベガス7/21/21
ラスベガス周辺、気圧が不安定な日が続いておりますが皆さん如何お過ごしでしょうか?
ネバダ州だけでなく(アリゾナ州、ユタ州)各所で洪水や鉄砲水の被害が出ています。鉄砲水はモンスーンの時期に砂漠で良く起きる現象で小高い丘や山に降った雨がそのまま駆け下りてくる現象です。ちなみにアンテロープキャニオンは長い時間かけてこの鉄砲水で作られたものです。
★今週のラスベガスニュース★
低気圧が通過中で災害の増えつつある時節柄(今週末もネバダ州には鉄砲水警報が出ています)今回はお水事情について。
NASAが地球各地の水分含有量を視覚化できるようになり、コロラド川の20年以上に及ぶ干ばつの深刻さが明白になりました。NASAの専門家によると、この干ばつの解消には10年単位で大量の雨が降る必要があるそうで、それが起きる可能性は今後数十年はなさそうだといいます。このラスベガスを支えるのはコロラド川、そしてミード湖という人口湖で、この近辺も慢性的な干ばつ状態であるということです。確かにミード湖の水位が下がっているのは明白です。
そんな中ラスベガスの南ヘンダーソン市では昨年コロナ禍の都市封鎖が実施された最初の4か月間に水道の使用量が11億ガロン(1ガロンが約4リットルですから大五郎の4リットルボトルで約10億本分)も増えたことがUNLV(ネバダ大学ラスベガス校)の研究で明らかになりました。コロナ対策として手洗いを徹底した事、店で買ったものを洗う人がいた事、食器を洗う回数が増えたなどの理由が考えられるといいます。ラスベガス含む南ネバダでは家庭で使用される水のうち60%が庭の散水や洗車など屋外で使われ、40%が屋内で使われます。また屋内消費の99%は浄化されてミード湖に戻されます。
またミード湖の上流にあるパウエル湖では水位の低下により水力発電所の運行に影響が出る可能性が生じています。その為さらに上流にある3つの貯水池から水を放流してパウエル湖の水位を年末までに3フィート挙げる予定です。パウエル湖からの放水量は変わらないためミード湖の水位が上がることはないそうです。下の写真はパウエル湖のサンライズです。
明るい話題もお届けします。エンタメ系追加情報です。かつて一世を風靡したアイドルグループ2組がラスベガス公演を行います。
現在ブルーノ・マーズ公演中のパークMGMのパークシアターで8/20、21 あのジョナス・ブラザーズがUSツアーの皮切りに公演。
そしてプラネットハリウッドでは、あのバックストリートボーイズが11/11~12/23A Very Backstreet Christmas Partyというタイトルでクリスマス色の強い公演を行います。新しいアルバムのテーマがクリスマスという事で。
★コロナ情報・ワクチン情報★
ネバダ州が今週火曜に発表したコロナの新規感染者は1004人でした。1000人を超えたのは1月30日以来約半年ぶりです。死者はいませんでした。検査の陽性率は12.4%。CDCによると米国のコロナ患者のうち83%はデルタ株に感染。ネバダ州では73.8%、クラーク郡では76%です。
コロナ感染再拡大を受け、ネバダ保健局は混雑した公共の屋内において、ワクチン接種をした・しないに関わらず、すべての人がマスクを着用することを推奨すると発表しました。
クラーク郡(ラスベガス含むエリア)では従業員のマスク着用義務が復活します。屋内の公共の場所で働く人は全員(ワクチン接種有無に関係なく)マスクを着用しなければならないと決定しました。現時点での期限は7月21日午前0時から8月17日までとしています。