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研究者になりたかったのに間違えて医学部に入って、変人だらけの大学で人間観察を続ける医学…

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研究者になりたかったのに間違えて医学部に入って、変人だらけの大学で人間観察を続ける医学生。 これから医師になるであろう人間を見ていて思ったこと、医学を学びはじめて知った違う角度から見た世の中、日々の気づきなど。

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一年で人格が変わった友達の話。

高校時代に仲良くしていた友達と1年ぶりに会った。 私の誕生日を覚えていてくれて、LINEをしてくれたのをきっかけに会うことになったのだ。 実は、ランチの段取りのLINEから既に多少の違和感を感じていた。彼女はどこか機嫌を取るような柔らかな物言いをしたり、語尾に♡をつけたりするような子ではなかったはずだった。 少し早く四ツ谷駅の改札についた。彼女は数分遅れるらしくて、私は時々行き交う人々を眺めていた。四ツ谷らしく、OLや小綺麗な格好をした人が風を切って歩いていた。 と、

    • 積み木を崩す時

      何もかも嫌になる時がある。 勉強、バイト、部活、もう一個のバイト、研究、友達、彼氏…… 全てそれなりに、或いは真面目に取り組んでいたはずなのに、丁寧に丁寧に積み上げてきたものを時々ぶっ壊したくなる時がある。 だけど、ぶっ壊してしまえばきっと後で後悔するだろうという僅かな理性が私をとどめている。 こういう時は大抵しばらくの辛抱なんだけど、それでも辛い時は辛いし、泣きたい時は泣きたい。 元気になる薬とかないかなぁ。

      • 知る、という虚しさ

        先日、デートで久しぶりに恵比寿に行った。少し早く着いた私は、何年ぶりかに降り立った恵比寿の薄汚れた路地に足を運んでいた。 恵比寿というのは小綺麗で、小汚い街だ。 恵比寿ガーデンプレイスのキラキラしたシャンデリア。ハイブランドを纏った客がお洒落な内装と一体化しているレストラン。 一本でも裏の道に入れば、サラリーマンのひしめく居酒屋と、道端に無数に落ちているタバコにガム。喧騒とコール。 この街では、一体化した表と裏を垣間見ることができる。5000円のコース料理の裏に99円

        • 「キスしたい男」タイザン5

          私は漫画が好きだ。受験期は漫画を隙間時間に読んで乗り切ったと言っても過言ではない。 当然大学生になっても読み続けている。ポピュラーな漫画はもちろんだが、最近はアプリでアマチュアやプロ成り立ての漫画家の作品もよく読む。 デビューしたてでこれは面白いぞ!と思った漫画家が有名になって、ネットから有名雑誌に成長していくのを見るのは、なんとも嬉しく、少し寂しい気持ちになる。有名バンドの古参アピみたいな、そんな気持ちだ。 最近、これから来そうな漫画家というのを見つけた。まだ読み切り

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          あいみょん「ふたりの世界」について考えてみた

          先日、友人に連れられて綿矢りさの小説「ひらいて」を映画化したものを見た。映画についてはえびせんのように薄い考察を書き連ねても見苦しいだけなので、ここでは書かないでおく。ただ、非常に面白かった。 その映画の中で主人公とその友達がカラオケに行くシーンがある。他の女子高生とは違い、凛とした威圧感を纏う主人公が歌っているのは、あいみょんの「ふたりの世界」だった。 家に帰り、なんとなしにその曲を聴いた。特に聴き込んだこともないけど、メロディとサビくらいは知ってる曲。久しぶりに聴いて

          あいみょん「ふたりの世界」について考えてみた