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お酒

久しぶりにお酒を昼から呑み歩いた。
贅沢な休日、お酒には呑まれまいと買っていたウコンは、飲み忘れて出てきてしまった。

一杯、二杯、三杯とほろ酔い気分で外を歩けば悪酔いする前に少し酔いも覚める。薄暗くなってきた空。
さて、次はどこへ行こうか。
次は静かなお店へ行こうか、まだ夕方始まったばかりだからそんなに人も増えないだろう。
いや、増えてきたな。
いや、ろくに声が聞こえないな。
よし、人がいっぱいだから別のお店へ移動するか。

既に何杯か呑み続けて、いい気分。
外の寒さに触れては歩いてまた酔い覚まし。
次の店こそ静かに呑めるといいな。
そして次の店へ入って30分、のんびりとした気分で呑んでいれば大量の人々。
もうきっと今日はそんな巡り合わせなんだ。


グラスが割れる音や子供の泣き声、目の前の人の声はほとんど聞こえない。
次こそはと期待せず、逆に楽しんでやろうと呑み直し計画を立ててはバーへ入ってみる。
最終電車まではあと2時間をきっている。
先客は一組だけ、そして15分も経たないうちに満席。
やはりそんな日だ。
早々と二杯程度を頂いて違うバーへ移動する。
今日だけでもう何軒目だろうか。

ロックできついお酒を呑み続けているが、酔えそうで酔えない。
賑やかな声と後ろから聞こえてくるグラスの割れる音。お願いだから化粧の落ちたこの顔を写真で残さないでほしい。
30分も経てばもちろん満席。良いことだ。
もう何杯呑んだのだろう。
もう終電が無いことは随分前に気付いてる。
この無駄に冷静な性格が和らげばいいのにと思う。

久しぶりに、明日の仕事なんて考えたくもないと心から思った。
そしてこの思い出される想い出も和らいで。
一日お疲れ様でした。








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