#20210407 1年経過

新型コロナウイルス対策として緊急事態宣言の発令があったあの日から1年、という記事を見てもう1年も経ったのかと。早いようなあっという間なような。来年になったらもっと去年のことを忘れてるだろうから、今のうちに覚えてることを書き残したい。

去年はまだ休職中で、1月はドイツ人夫婦とポケモンGOで遊びまくっていた。コミュニティデーには上野公園で人混みを歩きまくり、夫婦の大好きな鳥貴族でビールを飲みまくっていた。出国時には成田空港までお見送りに行き、まだマスクは普通に買えていた。「中国ヤバくない?」程度の他人事な言い方もしていた。月末開催の館山マラソンにも出て、密集に対して怖いという意識はまだ無かった。2月は2/13のたまアリでゴッドタンのマジ歌ライヴを観に行き、「これだけ集まったらヤバいよね?」とまだ他人事だった。2/26のPerfumeとEXILEがライヴの延期・中止を発表しだしてから、日本国内でもガチでヤバいのかという意識が半分と、イベント系中止で残念だなみたいなゆるい気持ちが半分だった気がする。

3月には購入していた歌舞伎公演が中止となり払い戻しをしたけれど「今はしょうがないね、また次ん時行こう」と少しの間の辛抱だねみたいな感覚だった。次の機会は、まだ来ていない。マスクは購入不可能に。でもそのうち解消するでしょ、みたいな気持ちだった。対面の英会話レッスンは継続して受講していて、「可能ならマスクしてください(でも売ってないですよね)」みたいな感じで、外人はこぞってマスク文化がなく「マスクって意味なくない?」みたいな小さい反発心と手探りの温度感だった。そして志村けんという偉人がコロナに罹患し、あっという間にお亡くなりになった事の衝撃があまりにも大き過ぎた。3/29、東京に51年振りの大雪が降って名残り雪ってあるんだなと。あの大雪っぷりも忘れられない。

4月に入り「都民はスーパーに行く頻度を3日に1回にしませんか」みたいななり、むしろスーパーに人が集まってて感染の恐怖を考えるようになった。マスクは相変わらず購入不可能で、でも稀にゲリラ販売してると言う噂を聞きドラッグストアに念のため通ってはしごしてみたり。使い捨てマスクを丁寧に手洗いして使っていた。それでも家の在庫分がどんどん減って無くなっていく焦りで、暇さえあればマスクを検索し、超高値のマスクでもこの際購入しようかなと思うほどに。そんな感じで迎えた4/7だった。

緊急事態宣言発令と言っても強制力は無い、これで何が変わるんだ、とか色々言われていたけれどやはり気持ちはかなり引き締まった。友だちに物理的に会うのをやめて、連絡を取り合うだけになった。そんな連絡さえも減って、必要最低限の事以外は何事も行動しないようになった。対面でやっていた英会話も完全オンラインに切り替わったし、会社も出社停止で必要な人は許可が必要と変わったと聞いた。テレビはコロナのニュースしか流れないし、不安や閉塞と言う印象の日々になった。

最初の緊急事態宣言が出て、驚いたのは街から車と人が本当に減った事。人が少なそうな夜の時間にちょっと身体を動かそうと街に出ると、トラックは走っていたけれどその程度。道から人が居なくなった。どこにも居ない。夜は本当に全然居なかった。静けさとかじゃなくて、時間が止まった世界を肉眼で見てる感覚。不気味だった。試しに少し昼の時間に街に行くと、やはり人は少なかったのと服装の手抜きがすごかった。誰かに会うお出かけでもなく、電車にも乗らず、近所のスーパーにしか行かないと決めたような格好の人ばかり。

そう思うと、1年経って第四波が来ていると言われて油断ならない日々は続いているけれど、着実に知恵がついてきたと思う。時差通勤や在宅勤務が許容されるようになり、リモート会議はもはや普通。至る所でアルコール消毒が置かれるようになり、マスクは国産で製造できるようになってきた(高いけど)。予防接種は行き渡っていないし、変異種も種類がいくつかあるようでウイルス側にも知恵がついてきているようだけど、去年に比べたら明るい気持ちで過ごせている。1年もかけてこれだけ、と言う人も居るかもしれないけれど、1年経ってこんなにも!と素直に思う。きっと来年はもっと知識が深まってるだろうけど、相変わらずコロナと戦ってるだろうからまた2022年に振り返ってみたい。

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