既存の壁を打ち破る事始め(東京世田谷区)

本日、こんな情報が飛び込んできた。正確には昨日この一部をキャッチした。そして本日はより具体的な情報であった。それは.......世田谷区がコロナ禍において大きな壁を打ち破りに入る体制を整えたのである。新型コロナウイルス感染が拡大する中、日本では中国・欧米で大爆発を起こしているにも関わらず、感染者が0(ゼロ)にはならないまでも大爆発をしている国・地域よりも一桁いや二桁少ない状況を維持している。しかしながら、ここ数週間で確実に拡大のペースが上がってきている。悲しいかな、経済活動を止められない現代社会において行政の担当部署は寝食を惜しんで活躍しておられる方々がおられるのも事実である。頭の下がる思い出ある。では、この方々がなぜこのような大変な思いをしているかというと、「既存」がそうさせていることは明らかである。

現在の保健所の仕事をお話します。集団検診・電話相談の対応・必要に応じて家庭訪問、等々 健康問題を中心とした支援活動を行う。相談内容は、育児、生活習慣病、心の健康、介護保険関連など多岐にわたります。その他まだまだ他にも多くの仕事がある。そこに今回の新型コロナウイルスの対応(電話相談・感染者の振り分け(病院・ホテル・自宅)・感染者の送迎・PCR検査の検体輸送・感染者のトレース・対応報告書作成(感染者一人あたり30〜40枚)・etcまだまだたくさんある。普段の業務でも手一杯にも関わらず、今回のコロナ禍の業務。東京の感染者が多く出ている地域の保健所職員は連日23:00まで業務を行っているという。この状態がもう半年以上になり、現場職員は疲弊しているという。

コロナ禍の業務だけでも既存を改革できないかと立ち上がったのが東京都世田谷区である。現在感染が大爆発しているアメリカにあって、一時期は多くの死者を出し、現在では死者0(ゼロ)の週もあるニューヨーク市の取り込みを手本としている。「いつでも」「誰でも」「何回でも」PCR検査を無料で受けられるというもの。この今の日本では考えられない程の検査数をこなしている。結果は数字が示している。

これまでの日本の保健所の業務ではコロナ禍の対応において、PCR検査数が増えないのはこの既存の対応が増やせなくしていることに注目し、保健所経由になっているコロナ禍業務を、民間団体(地域医師会・地域NPO・etc)・ボランティア・etcで肩代わりして、一気にPCR検査を一桁あげようと具体的な動きを始めた。

このように、「既存」が様々の分野で硬直化を招き国民生活の足かせになっている。今回の世田谷区の取り組みは、あらゆる分野の風通しを良くし、国民が快適な暮らしを推し進める上で大切な仕事として「蟻の一穴」を開けることになる。

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