敏いとうとハッピー&ブルー、小林旭、そして番台からまるで牽制球のような「強制クイズ」が出題された夜
昨夜に続き2日連続のクイズ銭湯へ。
今日も薪で沸かした湯船に浸かりながら、敏いとうとハッピー&ブルーの「よせばいいのに」などを聴いていた。
左奥洗い場のオヤジさんは昨日もずっと足裏洗って、また頭洗ってを繰り返していたが、今日も繰り返してるなぁ。果たしていつ終わるのか?頭の片隅に思いながら、私は温冷交互浴を繰り返す。
しかし、左奥のオヤジさんは湯船に入らず、足裏→頭を繰り返す。
もはや大谷サンがメジャーリーグのホームランキングになれるのか?それともゲレーロなのか?もうそんなことより浴場ではオヤジさんの方が気になるが、私も交互浴でととのいつつ、オヤジさんはどうでも良くなってきた。
脱衣にあがると有線は小林旭。
中々悪くないぜ小林旭。
何故か余裕の表情で帰ろうとしたら
「あ、久々にどうですかクイズですよ!ここのところタイミングあわなかったけど、今日は強制クイズですよ!」
すごいタイミングだった。番台の横の引戸に手を掛けた瞬間だった。あのタイミングで盗塁をしようとする大谷サンに牽制球を投げたら、もしや危うかったかもしれない。
いやいや、私はマドン監督ではない。牽制アウトの心配より目の前のクイズ王と向き合わなくてはならない。
「今日考えたクイズですよ。松坂大輔の出身地はどれ!!私もね、横浜だと思ってたんだけどびっくりしましたよ~」
目の前にはA4にマジックインキで書かれたであろうピンクや紫の文字で1から5まである。
3が台東区、4が江東区、5が足立区。
私は3と4の並びが怪しいのでどっちかだとおもった。何より松坂大輔は足立区っぽいわけない。3と答えたら4だった。
「あーっ」とちょっと残念な顔をしてみせたクイズ王。しかし、さらっと外れの参加賞どんどん焼きを出したあたり、ちょっと「簡単には当たらせねえー」という意思表示なのかもしれない。
私は「また答えてもらいますよー」という声を背に引戸を閉めた。
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