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セージの耳打ち#149 フットワークの軽い人はスゴイ!

私の引っ越した静岡県沼津市は近年、移住者が増えているそうで、テレビで取り上げられる機会が年々増えてます。
ついこないだも「取り壊し寸前だった沼津の激安古家に東京から引っ越し、YouTuberとして再スタートを切った元ホスト&キャバ嬢のカップル」というのがフィーチャーされてました。

感服したのは、この2人のフットワークの軽さ。
コロナ前はかなりバブリーな暮らしをしていたそうなんですが、感染拡大が進んで「このままじゃ色んな意味でヤバい!」と危機感を覚えるや、電光石火の早業で「真逆のベクトルへの生活再建」を実行に移したのです。

この世には「正常性バイアス」というのがあって、多くの人がそれに惑わされています。
心では「このままじゃヤバい!」と分かってるのに、「大丈夫だからそんなアセるなって!」と頭がその不安を打ち消してしまうのです。
じつは私も脳梗塞を発症したおりにその罠にハマってしまいました。
異変が起きてすぐに受診すれば軽く済んだのに、「いや、大丈夫だ。こんなのただの過労だから、1日寝てれば治るさ!」という正常性バイアスの囁きを拒めなかったせいで、3ヶ月も入院するほどの重症化を招いてしまったのです。

しかし、くだんのカップルは「これはヤバそうだ!」と感じてすぐに、然るべき手を打った。
そのおかげで生活破綻をしないで済んだわけです。
どんな危機であっても「フットワークの軽い奴」には追いつけない・・・というのが、苦い経験を経て得た私の結論なんですが、あの2人はそれを見事に証明してくれました。

あ、そういえばもう1人、「フットワークの軽さに感心させられた人物」がいたっけ!
やはりテレビで観た人なんですが、「まだコロナ禍が本格化する前の2020年春、自身の経営する居酒屋をいち早く定食屋へ業態替えした飲食店オーナー」です。
あの人よりフットワークの軽い人って、私は見たことなかったなぁマジで。

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